まほろ駅前狂騒曲

 

多田啓介と行天春彦――東京南西部最大の町「まほろ市」で便利屋稼業を営む2人の新たな案件は――子守とバスジャック? 映画化・ドラマ化もされ、シリーズ累計100万部を超える人気シリーズの第3弾は、物語史上最高のてんやわんやを迎えます。子供が嫌いな行天がいるのに事務所で4歳の女の子「はる」を預かることになった多田は、その後あろうことか行天が「はる」とともにバスジャックに巻き込まれたことを知らされます。さらには謎の団体・HHFAとまほろ駅前で対峙することになり、駅前は混沌の渦に――。シリーズ最大の興奮をぜひご堪能下さい。

 

三浦しをん著  文藝春秋  1785円(込)

 

 

 

 

永遠の0

「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる―。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。

 

百田尚樹著   講談社   920円(込)

ゆんでめて

 

屏風のぞきが行方不明になり、悲嘆にくれる若だんな。もしあの日、別の道を選んでいたら、こんな未来は訪れなかった?上方から来た娘への淡い恋心も、妖たちの化け合戦で盛り上がる豪華なお花見も、雨の日に現れた強くて格好良い謎のおなごの存在も、すべて運命のいたずらが導いたことなのか―。一太郎が迷い込む、ちょっと不思議なもう一つの物語。「しゃばけ」シリーズ第9作。

 

畠中 恵著  新潮社  546円(込)

ツナグ

 

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員…ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。

 

辻村深月著 新潮社 662円(込)

三匹のおっさん

 

 

還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか、とかつての悪ガキ三人組が自警団を結成。剣道の達人・キヨ、柔道の達人・シゲ、機械いじりの達人の頭脳派・ノリ。ご近所に潜む悪を三匹が斬る!その活躍はやがてキヨの孫・祐希やノリの愛娘・早苗にも影響を与え…。痛快活劇シリーズ始動。

 

有川 浩著 文芸春秋 730円(込)

スティーブ・ジョブズ Ⅰ、Ⅱ

取材嫌いで有名なスティーブ・ジョブズが唯一全面協力した、本人公認の決定版評伝。 未来を創った、今世紀を代表する経営者スティーブ・ジョブズのすべてを描き切った文字どおり、最初で最後の一冊!! 本書を読まずして、アップルもITも経営も、そして、未来も語ることはできない。 アップル創設の経緯から、iPhone iPadの誕生秘話、そして引退まで、スティーブ・ジョブズ自身がすべてを明らかに。本人が取材に全面協力したからこそ書けた、唯一無二の記録。 伝説のプレゼンテーションから、経営の極意まで、ジョブズの思考がたっぷり詰まった内容。ビジネス書、経営書としても他の類書を圧倒する内容。 約3年にわたり、のべ数十時間にもおよぶ徹底した本人や家族へのインタビュー。未公開の家族写真なども世界初公開。 ライバルだったビル・ゲイツをはじめ、アル・ゴア、ルパート・マードック、スティーブ・ウォズニアック、そして後継者のティム・クック…世界的に著名なジョブズの関係者百数十名へのインタビュー、コメントも豊富に。まさに超豪華な評伝。

ウォルター・アイザックソン/著 井口耕二/訳  講談社  各1995円(込)

ジェノサイド

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。

高野和明著  角川書店  1890円(込)

くじけないで

  柴田トヨ著  飛鳥新社  1000円(込)

NHKラジオ深夜便「列島インタビュー」で紹介され大反響! 98歳の処女詩集! トヨさんがつむぎ出すみずみずしい言葉   こんな時代だからこそ読んでおきたい一日一日の心の糧になる詩集です。 産経新聞「朝の詩」で感動の声続々!   「くじけないで」 ねえ 不幸だなんて 溜息をつかないで   陽射しやそよ風は えこひいきしない   夢は 平等に見られるのよ   私 辛いことが あったけれど 生きていてよかった   あなたもくじけずに

食堂かたつむり

同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。巻末に番外編収録。

ポプラ社  小川 糸  588円(税込)