荒神

時は元禄の半ば。陸奥(東北)の小藩にある山深き村が、一夜にして壊滅状態となった。隣り合う二藩の反目、お家騒動、奇異な風土病など、様々な事情の交錯するこの土地に、その“化け物”は現れた。権勢をふるう藩主側近・弾正、その兄と分かち難い絆を持つ妹・朱音、朱音を慕う朴訥な村人たちと用心棒・宗栄、山里の少年・蓑吉、病の本復した小姓・直弥、謎の絵師・圓秀……山のふもとに生きる北の人びとは突如訪れた“災い”に何を思い、いかに立ち向かうのか――!? その豊潤な物語世界は現代日本を生きる私達に大きな勇気と希望をもたらす。著者渾身の冒険群像活劇。

 

宮部みゆき著   朝日新聞社  1944円(込)

 

 

親鸞 激動篇 上、下

越後に流された親鸞は、生き仏を称する「外道院」に対面することを決意する。──人気小説『親鸞』に続く、世界最大規模の新聞連載小説、ついに単行本化。(下)も発売。

五木寛之著  講談社  各1575円(込)

悲しみの効用

 

 

未知の時代を乗り超える反常識のすすめ! 【先の見えない明日を生き延びるための8つの力】 悲しみの効用 世辞の効用 ボケの効用 ホラの効用 おしゃべりの効用 病(やまい)の効用 マンネリの効用 鬱(うつ)の効用

五木寛之 著  祥伝社  1200円(込)

親鸞 上、下

愚者か?悪人か?聖者か?地獄は一定と覚悟し、真実を求めて時代の闇を疾走する青春群像。

五木寛之 著  講談社  1575円

下巻も同時刊行