長篠忠義 北近江合戦心得3

浅井家重臣だった遠藤与一郎は、主家再興のため、羽柴秀吉の下で足軽から再出発することとなった。潜行していた越前で、徳川家重臣・大賀弥四郎が敵の武田勝頼に内応しているという情報を掴んだ与一郎ら一行。報を受けた秀吉からまた無茶な命がくだる―「謀反人はおみゃあが殺せ」。徳川家中が落ち着くと、勝頼が兵を長篠城に向けたことを受け、織田信長は武田と雌雄を決する覚悟を固めた。大普請の末築かれた長大な馬防柵の最前線、人馬入り乱れ鉄砲玉飛び交う設楽原で、与一郎らの活躍なるか?臨場感溢れる戦場描写、再起奮闘のお家再興戦国物語第三弾!

井原忠政著 小学館 737円(税込)

世界はなぜ地獄になるのか

人種や性別、性的指向などによらず、誰もが「自分らしく」生きられる社会は素晴らしい。だが、そうした社会の実現を目指す「社会正義(ソーシャルジャスティス)」の運動は、キャンセルカルチャーという異形のものへと変貌していき、今日もSNSでは罵詈雑言の応酬が続いている。わたしたちは天国(ユートピア)と地獄(ディストピア)が一体となったこの「ユーディストピア」をどう生き延びればよいのか。ベストセラー作家の書き下ろし最新作。

橘玲著 小学館 1,078円(税込)

教場 X

伝説の刑事指導官・風間公親の右目が光を失った。かつて逮捕した男に逆恨みされ、千枚通しで襲撃されたのだ。その後、T県内では連続刺傷事件が起きているが、犯人は逃亡中だ。復帰した風間は、現場で厳しい指導を続ける。失格の烙印を押された新人刑事は「交番勤務」に逆戻りだ。母親を失った少女の息づかい、生まれたばかりの乳児の火傷痕、放射線を観測する「キリバコ」―風間は、難事件の真相を完全に見通している。月9ドラマ「風間公親―教場0―」原作にして、風間に警察官人生最大の転機が訪れるシリーズ第五弾。

長岡弘樹著 小学館 858円(税込)

瓢箪から人生

振り返ってみればなんと幸運な出会いであったか。「これだけはどうしても書いておきたかった」思いもよらぬ人生の悲喜交々と俳句の日々を綴ったエッセイ集。

夏井いつき著 小学館 1,485円(税込)

勘定侍柳生真剣勝負 六 欺瞞

一夜が居候する駿河屋に淡海屋七右衛門から焼き物が届いた。大坂一の商人が出した謎かけを受けて立った総衛門は、早速焼き物を手に老中・堀田加賀守の屋敷へ。その頃一夜は伊賀忍の素我部を呼び出し、柳生家を危うくする計略を耳打ちしていた。素我部からの知らせを聞き、一夜に激怒する柳生藩主の宗矩。三代将軍家光が寵愛する柳生左門を巡り、敵味方の奇策が飛び交う中、一夜は秘密裏に旅支度を備える。そして上方では、信濃屋の長女・永和が一夜を心配するあまり、住み込みで手伝っていた淡海屋を飛び出そうと七右衛門と押し問答に…。大車輪の第六弾!

上田秀人著 小学館 770円(税込)

宙(そら)ごはん

大丈夫。わたしを頼って。きっと、この物語はあなたの人生を支えてくれる。2021年本屋大賞第1位『52ヘルツのクジラたち』『星を掬う』の先にたどり着いた救いと再生の物語。

町田そのこ著 小学館 1,760円(税込)

秋篠宮

人間・秋篠宮の実像がいま明らかになる「令和」という新時代を、皇嗣として迎えた秋篠宮だが、コロナ禍のもと皇室行事の多くは中止を余儀なくされ、長女の結婚問題にも揺れた。弟として、父として、皇嗣として、何に悩み、何を考え、何を語っていたのか。激動の5年間、秋篠宮邸に合計37回通ったジャーナリストによる唯一無二のインタビュー録。

江森敬治著 小学館 1,650円(税込)

奔走

勘定侍柳生真剣勝負<五>

柳生家の瓦解を企む老中・堀田加賀守が張り巡らせた罠をことごとくすり抜けた、勘定方の淡海一夜。なおも敵に体勢を立て直す余裕を与えまいと、不意打ちの如く加賀守の屋敷まで赴き、驚愕の密約を持ちかけた。三代将軍・家光の寵愛を独り占めにしたい加賀守。一刻も早く士籍を捨て帰坂、唐物問屋を継ぎたい一夜。互いに利を見出す密約の中身とは?一方、十兵衛は柳生の郷を出て大坂へと向かい、宗矩は家光から命じられた会津藩加藤家への詭計を画策する。さらに一夜をともに慕う、信濃屋の長女・永和と女伊賀忍・佐夜が、相まみえる!乾坤一擲の第五弾!

上田秀人著 小学館 770円(税込)