奔れ、空也 空也十番勝負10

薩摩の地で壮絶なスタートをきった空也の修行の旅。
最終巻で空也は、大和国に入り、柳生新陰流の道場で稽古する機会を得ます。
しかし、そこで空也は道場の有り様に違和感を抱き……。
一方、空也との真剣勝負を望む佐伯彦次郎がその動向を密かに探ります。
空也の帰還を待ちわびるおこんや磐音、
それに霧子や眉月らの想いは通じるのか、
そして、最後の勝負の行方は――!?

佐伯泰英著 文藝春秋 847円(税込)

荒ぶるや 空也十番勝負9

京の都。祇園感神院の西ノ御門前で空也は、往来の華やかさに圧倒されていた。法被を着た白髪髷の古老が空也の長身に目をつけ、ある提案を持ちかける。姥捨の郷では眉月らが空也の到着を待ちわび、遠く江戸の神保小路ではおこんや磐音がその動向を案じる中、武者修行は思わぬ展開を迎えることに。そこへ、薩摩の影が忍び寄り…。

佐伯泰英著 文藝春秋 847円(税込)

名乗らじ 空也十番勝負 八

安芸広島城下で空也は、自らを狙う武者修行者、佐伯彦次郎の存在を知る。武者修行の最後の地を高野山の麓、内八葉外八葉の姥捨の郷と定め、彦次郎との無用な戦いを避けながら旅を続ける空也。京都愛宕山の修験道で修行の日々を送る中、彦次郎は空也を追い、修行の最後を見届けるため霧子、眉月が江戸から姥捨の郷に入った。

佐伯泰英著 文藝春秋 814円(税込)