幸せのありか

 「“優しさ”は“強さ”からしか生まれない」「病んでこそ得られる賜物もある」「倒れても、立ち上がろうとすればいい」…。ミリオンセラー『置かれた場所で咲きなさい』の著者が、身近な体験をまじえて綴った珠玉のエッセイ集。思い通りにいかない人生を笑顔でよりよく生きるための秘訣とは?人間の尊さ、愛の本質、祈ること、自由の意味、謙虚さ…本当に大切なことに気づかせてくれる一冊。

 

渡部和子著  PHP研究所   670円(込)

夢幻花

 花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップす るとともに、この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた…。宿命を背 負った者たちの人間ドラマが展開していく“東野ミステリの真骨頂”。第二十六回柴田錬三郎賞受賞作。

 

東野圭吾著   PHP   842円(込)

想像ラジオ

 

耳を澄ませば、彼らの声が聞こえるはず。ヒロシマ、ナガサキ、トウキョウ、コウベ、トウホク…。生者と死者の新たな関係を描いた世界文学の誕生。

 

 

 

いとうせいこう著  河出書房新社  1470円(込)

100歳のことば100選

100歳を超えて、または100歳近くまで活躍した作家、芸術家、俳優、政財界人など八十数名による名言集。老いてなお快活に暮らす秘訣とは。「長生きするためには、退屈しないこと。僕なんか毎日忙しくて、死んでるヒマなんかありませんよ」(物集高量・作家・106歳没)、「芸術とは、どこまで大きく未完成で終わるかだ」(奥村土牛・画家・101歳没)、「創めることは未来に花を咲かせること」(日野原重明・医師・現100歳)、「いつでも腹の中は風が吹いているように軽い」(宇野千代・作家・98歳没)……。さりげないひと言に年輪を感じさせる珠玉のメッセージ集を、このたび100歳を迎えられた現役医師の日野原重明氏が編纂。氏いわく、「人生は五十歳とか六十歳で前半、後半と分かれるものではありません。ハーフタイムは、だんだんあとにきます。そして、あとにくる人生のほうが濃縮するのです」。すべての日本人に伝えたい「老いの美学」が詰まった一冊である。文庫書き下ろし。

日野原重明 編著 PHP研究所  540円(込)