このミステリーがすごい!2024年版

35年の信頼と実績を誇る、新作ミステリーランキングブックです。巻頭では『名探偵コナン』30周年を記念し、青山剛昌×東野圭吾の超巨大対談が実現!17,000字に及ぶ、ミステリー界のトップランナー2人の邂逅をお楽しみください。更に、デビュー30周年を記念し、京極夏彦単独インタビューも掲載。最新作『ヌエの碑』のお話もたっぷりうかがいました。そのほかQuizKnock河村拓哉×『君のクイズ』作者・小川哲特別対談などで、2023年のミステリーヒット作に迫ります。各業界人も注目する2023年の国内&海外のミステリー小説ランキング・ベスト20、超人気作家による自身の新刊情報&特別エッセイなど、例年の人気コンテンツも充実の一冊です。

『このミステリーがすごい!』編集部 宝島社 900円(税込)

可燃物

太田市の住宅街で連続放火事件が発生した。県警葛班が捜査に当てられるが、容疑者を絞り込めないうちに、犯行がぴたりと止まってしまう。犯行の動機は何か?なぜ放火は止まったのか?犯人の姿が像を結ばず捜査は行き詰まるかに見えたが…(「可燃物」)。連続放火事件の“見えざる共通項”を探り出す表題作を始め、葛警部の鮮やかな推理が光る5編。

米澤穂信著 文芸春秋 1,870円(税込)

思い出の屑籠

著者が生まれてから小学校時代まで、両親、姉、時折姿を現す4人の異母兄、乳母、お手伝い、書生や居候、という大家族に囲まれた、甲子園に近い兵庫・西畑の時代を、思い出すままに綴る。『血脈』など、著者の自伝的作品では触れられることのなかった秘蔵のエピソードが満載。幼い「アイちゃん」目線で、“人生で最も幸福だった時代”の暮らしぶり、人間模様を活写する。

佐藤愛子著 中央公論新社 1,430円(税込)

還暦不行届

お待たせしました!『監督不行届』のその後
還暦を迎えた鬼才監督 夫・庵野秀明
日本一のオタ夫婦の
おかしくも愛おしいディープな日常!

庵野秀明監督と結婚後、新婚生活を描いた
エッセイコミック『監督不行届』。
本書は、『監督不行届』のその後をつづったエッセイです。
庵野監督を描いたひとコマ漫画のほか、
webエヴァストアで連載していた1ページ漫画、
庵野監督へのインタビューも収録。

安野モヨコ著 祥伝社 1,760円(税込)

椿ノ恋文

「いつか」ではなく、今、大切な人に伝えたい。累計70万部のベストセラー、「ツバキ文具店」シリーズ最新作。鎌倉と小高い山のふもとで、代書屋を営む鳩子。家事と育児に奮闘中の鳩子が、いよいよ代書屋を再開します。可愛かったQ Pちゃんに反抗期が訪れたり、亡き先代の秘めた恋が発覚したり、新しく引っ越してきたお隣さんとの関係に悩まされたり……。代書屋としても、母親としても、少し成長した鳩子に会いにぜひご来店ください。

小川糸著 幻冬舎 1,760円(税込)

夜明けのはざま ★岡山店店頭販売品は著者サイン入りです

自分の情けなさに、歯噛みしたことのない人間なんて、いない。死を見つめることで、自分らしさ″と生″への葛藤と希望を力強く描き出した、著者渾身の感動作。地方都市のさびれた町に住む佐久間真奈、31歳。彼氏からプロポーズをされるものの、「結婚するなら仕事を変えてほしい」と言われ、思い悩んでいた。家族葬を営む葬儀場「芥子実庵」での仕事にやりがいを持って働いているが、31歳という年齢や、周囲の皆の「あんないい人はいない」という言葉に、心が揺れ動く。そんなある日、彼女の元に衝撃的な知らせが入る--。自分の力で自分を取り戻す、感涙の傑作小説。

町田その子著 ポプラ社 1,870円(税込)

なれのはて

一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲。戦争が引き起こした家族の亀裂は、現代を生きる人びとにも影を落としていた。ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになったテレビ局員、守谷京斗(もりや・きょうと)。異動先で出会った吾妻李久美(あづま・りくみ)が祖母から譲り受けた、作者不明の不思議な古い絵を使って「たった一枚の展覧会」を実施しようと試みる。ところが、許可を得ようにも作者も権利継承者もわからない。手がかりは絵の裏に書かれた「イサム・イノマタ」の署名だけ。守谷は元記者としての知見を活かし、謎の画家の正体を探り始める。だがそれは、秋田のある一族が、暗い水の中に沈めた秘密に繋がっていた。1945年8月15日未明の秋田・土崎空襲。芸術が招いた、意図しない悲劇。暴走した正義と、取り返しのつかない後悔。長年秘められてきた真実は、一枚の「絵」のミステリから始まっていた。戦争、家族、仕事、芸術……すべてを詰め込んだ作家・加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品。「死んだら、なにかの熱になれる。すべての生き物の成れの果てだ」

加藤シゲアキ著 講談社 2,145円(税込)

マリスアングル

警察小説No.1ヒット!累計500万部突破の姫川玲子シリーズ最新作。塞がれた窓、防音壁、追加錠……監禁用に改築された民家で男性死体が発見された。警視庁捜査一課殺人班十一係主任、姫川玲子が特捜に入るも、証拠は隠滅されていて糸口はない。玲子の天性の勘と閃き、そして久江の心に寄り添う聞き込みで捜査が進展すると、思いもよらない人物が浮かび上がり…。魚住久江が合流し、姫川班が鮮烈な進化を遂げるシリーズ第10作!

誉田哲也著 光文社 1,760円(税込)

アンと幸福

累計100万部突破!「和菓子のアン」シリーズ3年ぶりの最新作、どうぞ召し上がれ。「みつ屋」以外にも目が届くようになってきた今日このごろ。別れと出会いと「なんで?」を乗り越えて、アンちゃんも新しい扉を開きます。東京デパートの食品売り場から、たくさんのはじめての場所へ……。甘酸っぱい謎と和菓子の世界が、あなたをお待ちしています。??人の転機は十人十色。甘いお菓子で一息いれて、さあ進みましょう。

坂木司著 光文社 1,870円(税込)