明智恭介の奔走

神紅大学ミステリ愛好会会長・明智恭介。事件を求めて名刺を配り歩く彼は、果たして名探偵なのか、ただのトラブルメーカーなのか--大学のサークル棟で泥棒同士が鉢合わせした盗難騒ぎ、夏休み直前に起きた宗教学試験問題漏洩事件、助手であり唯一の会員・葉村譲を巻き込んで繰り広げる日常の謎など、『屍人荘の殺人』以前に起きた5つの事件を描く、待望の〈明智恭介〉シリーズ第一短編集!

今村昌弘著 東京創元社 1,870円(税込)

成瀬は信じた道をいく

唯一無二の主人公、再び。…と思いきや、まさかの事件が勃発!?我が道を突き進む成瀬あかりは、今日も今日とて知らぬ間に、多くの人に影響を与えていた。「ゼゼカラ」ファンの小学生、成瀬の受験を見守る父、近所のクレーマー(をやめたい)主婦、観光大使になるべくして生まれた女子大生…個性豊かな面々が新たな成瀬あかり史に名を刻む。そんな中、幼馴染の島崎が故郷に帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており…!?

宮島未奈著 新潮社 1,760円(税込)

なぜ働いていると本が読めなくなるのか

「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」…そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。

三宅香帆著 集英社 1,100円(税込)

告白撃

三十歳を目前に婚約した千鶴は、自分への恋心を隠し続ける親友の響貴に告白させるため、秘密の計画を立てていた。願いはひとつ。彼が想いを引きずらず、前に進めるようになること。大人のやることとは到底思えないアイデアに呆れつつも、学生時代からの共通の友人・果凛が協力してくれることになったが、“告白大作戦”は予想外の展開を見せ―。ものわかりのいい私たちを揺さぶる、こじれまくった恋と友情!!大人げない大人たちの青春“再始動”小説!

住野よる著 KADOKAWA 1,650円(税込)

俺たちの箱根駅伝 上下

それは、ただのレースではない。2年連続で本選出場を逃した崖っぷちチーム、古豪・明誠学院。4年生の主将・隼斗にとって、10月の予選会が最後の挑戦だ。故障を克服し、渾身の走りを見せる彼らに襲い掛かる、のは「箱根の魔物」。隼斗は、明誠学院は箱根路を走ることが出米るのか?絶対に負けられない戦い、始まる。

池井戸潤著 文芸春秋 1,980円(税込)
池井戸潤著 文芸春秋 1,980円(税込)

水車小屋のネネ

2024年 第4回 みんなのつぶやき文学賞受賞
2023年 第59回 谷崎潤一郎賞受賞

「家出ようと思うんだけど、一緒に来る?」身勝手な親から逃れ、姉妹で生きることに決めた理佐と律。ネネのいる水車小屋で番人として働き始める青年・聡。水車小屋に現れた中学生・研司…人々が織りなす希望と再生の物語。

津村記久子著 毎日新聞出版 1,980円(税込)

バッタを倒すぜアフリカで

13年間、世界中を飛び回り、重ねてきたフィールドワークと実験は、バッタの大発生を防ぐ可能性を持っていた!現実を舞台にした異世界転生ストーリー、ついにリブート!新書大賞受賞、25万部突破の『バッタを倒しにアフリカへ』続編。

前野ウルド浩太郎著 光文社 1,650円(税込)