アルジャーノンに花束を 新版

32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードン。そんな彼に夢のような話が舞いこんだ。大学の先生が頭をよくしてくれるというのだ。これにとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を受ける。やがて手術によりチャーリイの知能は向上していく…天才に変貌した青年が愛や憎しみ、喜びや孤独を通して知る人の心の真実とは?全世界が涙した不朽の名作。著者追悼の訳者あとがきを付した新版。

ダニエル・キイス著 早川書房 1,078円(税込)

俺たちの箱根駅伝 上下

それは、ただのレースではない。2年連続で本選出場を逃した崖っぷちチーム、古豪・明誠学院。4年生の主将・隼斗にとって、10月の予選会が最後の挑戦だ。故障を克服し、渾身の走りを見せる彼らに襲い掛かる、のは「箱根の魔物」。隼斗は、明誠学院は箱根路を走ることが出米るのか?絶対に負けられない戦い、始まる。

池井戸潤著 文芸春秋 1,980円(税込)
池井戸潤著 文芸春秋 1,980円(税込)

飾結び 新・秋山久蔵御用控19

険しい表情で口入屋を見詰める年増。その様子にただならぬものを覚えた秋山久蔵は、女を見張らせる。飾結び作りをしながら暮らす村岡佐奈と判明するが、佐奈には切腹に追い込まれた夫がいた。浪人暮らしを抜け出した矢先に、商人との刃傷沙汰を起こした夫。しかし、その騒動の裏には悪辣な企てが…。人気シリーズ第十九弾。

藤井邦夫著 文芸春秋 847円(税込)

冬期限定ボンボンショコラ事件

小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。翌日、手術後に警察の聴取を受け、昏々と眠る小鳩君の枕元には、同じく小市民を志す小佐内さんからの「犯人をゆるさない」というメッセージが残されていた。小佐内さんは、どうやら犯人捜しをしているらしい…。冬の巻ついに刊行。

米澤穂信著 東京創元社 880円(税込)

チョウセンアサガオの咲く夏

米崎地検の検事・佐方貞人の事務官を務める増田陽二。高校時代の柔道部の恩師の告別式で、旧友の伊達と再会した増田は、マネージャーだった木戸と3人でその夜旧交を温める。増田にとって、伊達は柔道をやめずに済んだ恩人であり、ヒーローだった。だが、大阪で警察官になったという伊達には、ある秘密があった…(「ヒーロー」)。「佐方貞人」シリーズスピンオフ作品をはじめ多ジャンル作を集めた、著者初のオムニバス短編集。

柚月裕子著 KADOKAWA 748円(税込)

水車小屋のネネ

2024年 第4回 みんなのつぶやき文学賞受賞
2023年 第59回 谷崎潤一郎賞受賞

「家出ようと思うんだけど、一緒に来る?」身勝手な親から逃れ、姉妹で生きることに決めた理佐と律。ネネのいる水車小屋で番人として働き始める青年・聡。水車小屋に現れた中学生・研司…人々が織りなす希望と再生の物語。

津村記久子著 毎日新聞出版 1,980円(税込)

バッタを倒すぜアフリカで

13年間、世界中を飛び回り、重ねてきたフィールドワークと実験は、バッタの大発生を防ぐ可能性を持っていた!現実を舞台にした異世界転生ストーリー、ついにリブート!新書大賞受賞、25万部突破の『バッタを倒しにアフリカへ』続編。

前野ウルド浩太郎著 光文社 1,650円(税込)

意趣 惣目付臨検仕る6

将軍・徳川吉宗の命で、江戸城内を牛耳る目付・阪崎左衛門尉を改易に追い込んだ惣目付の水城聡四郎。後に残った目付たちは、聡四郎の行為を横暴として、吉宗に聡四郎解任の直訴をしようと動き出す。一方、仇敵・藤川義右衛門を追い尾張入りした聡四郎の剣の師・入江無手斎は、藤川を誘き出すために、「荒業」を使うことにした。そして、江戸では聡四郎に新たな刺客が放たれる。内容充実、一気読み必至の人気シリーズ、待望の第六弾。

上田秀人著 光文社 770円(税込)