これは経費で落ちません!経理部の森若さん11

結婚に向けて、本格的に動き始めた沙名子と太陽。いまは東京と大阪で別々に暮らしているが、太陽の転勤任期は期限付きで二年か三年。結婚したら一緒に暮らすことになる。しかし一緒に生活をするとなると、決めなければならないことがあまりに多い。交際は順調な沙名子と太陽だったが、食い違うことも多く沙名子の不安は積み重なっていく。年始の休みを利用して、お互いの実家へと両親に挨拶に行くことになったのだが……? 仕事は続けるのか、家事はどう分担するか、婚約指輪や結婚指輪買うのか、結婚式は挙げるのか、どちらが名字を変えるのか、などなど。沙名子は結婚へと向けてタスク表をつくってひとつずつ処理していこうとするのだが……結婚準備は大変すぎる

青木祐子著 集英社 693円(税込)

思い出の屑籠

著者が生まれてから小学校時代まで、両親、姉、時折姿を現す4人の異母兄、乳母、お手伝い、書生や居候、という大家族に囲まれた、甲子園に近い兵庫・西畑の時代を、思い出すままに綴る。『血脈』など、著者の自伝的作品では触れられることのなかった秘蔵のエピソードが満載。幼い「アイちゃん」目線で、“人生で最も幸福だった時代”の暮らしぶり、人間模様を活写する。

佐藤愛子著 中央公論新社 1,430円(税込)

還暦不行届

お待たせしました!『監督不行届』のその後
還暦を迎えた鬼才監督 夫・庵野秀明
日本一のオタ夫婦の
おかしくも愛おしいディープな日常!

庵野秀明監督と結婚後、新婚生活を描いた
エッセイコミック『監督不行届』。
本書は、『監督不行届』のその後をつづったエッセイです。
庵野監督を描いたひとコマ漫画のほか、
webエヴァストアで連載していた1ページ漫画、
庵野監督へのインタビューも収録。

安野モヨコ著 祥伝社 1,760円(税込)

長篠忠義 北近江合戦心得3

浅井家重臣だった遠藤与一郎は、主家再興のため、羽柴秀吉の下で足軽から再出発することとなった。潜行していた越前で、徳川家重臣・大賀弥四郎が敵の武田勝頼に内応しているという情報を掴んだ与一郎ら一行。報を受けた秀吉からまた無茶な命がくだる―「謀反人はおみゃあが殺せ」。徳川家中が落ち着くと、勝頼が兵を長篠城に向けたことを受け、織田信長は武田と雌雄を決する覚悟を固めた。大普請の末築かれた長大な馬防柵の最前線、人馬入り乱れ鉄砲玉飛び交う設楽原で、与一郎らの活躍なるか?臨場感溢れる戦場描写、再起奮闘のお家再興戦国物語第三弾!

井原忠政著 小学館 737円(税込)

赤の呪縛

銀座の高級クラブで放火事件が発生。オーナーと容疑者の女が命を失った。警視庁捜査一課の刑事・滝上亮司が、捜査を進めると、背後に政治家である父の存在が浮かび上がってきた。かつて父を憎み、故郷を捨てた刑事は、封印した「汚れた過去」と向き合わざるを得なくなる。この事件は、父を失墜させるのか、自らの破滅を招くのか。

堂場瞬一著 文藝春秋 924円(税込)

じい散歩

夫婦あわせて、もうすぐ180歳。中年となった3人の息子たちは、全員独身―。明石家の主である新平は散歩が趣味の健啖家で、女性とのコミュニケーションが大好き。妻は、そんな夫の浮気をしつこく疑っている。長男は高校中退後、ずっと引きこもり。次男は恋人が男性の自称・長女。三男はグラビアアイドル撮影会を主催しては赤字で、親に無心ばかり。皆いろいろあるけれど、「家族」の日々は続いてゆく。そんな一家の日常をユーモラスに、温かな眼差しで綴った物語。

藤野千夜著 双葉社 825円(税込)

ロータスコンフィデンシャル

外事一課の倉島は、「ゼロ」の研修帰りのエース公安マン。ロシア外相が来日し、随行員の行動確認を命じられるが、同時期にベトナム人の殺害事件が発生。容疑者にロシア人バイオリニストが浮かび上がる。一方、外事二課で中国担当の盛本もこの事件の情報を集めていることがわかる。倉島は、ベトナム、ロシア、中国が絡む事件の背景を探るが…。

今野敏著 文芸春秋 825円(税込)

椿ノ恋文

「いつか」ではなく、今、大切な人に伝えたい。累計70万部のベストセラー、「ツバキ文具店」シリーズ最新作。鎌倉と小高い山のふもとで、代書屋を営む鳩子。家事と育児に奮闘中の鳩子が、いよいよ代書屋を再開します。可愛かったQ Pちゃんに反抗期が訪れたり、亡き先代の秘めた恋が発覚したり、新しく引っ越してきたお隣さんとの関係に悩まされたり……。代書屋としても、母親としても、少し成長した鳩子に会いにぜひご来店ください。

小川糸著 幻冬舎 1,760円(税込)

夜明けのはざま ★岡山店店頭販売品は著者サイン入りです

自分の情けなさに、歯噛みしたことのない人間なんて、いない。死を見つめることで、自分らしさ″と生″への葛藤と希望を力強く描き出した、著者渾身の感動作。地方都市のさびれた町に住む佐久間真奈、31歳。彼氏からプロポーズをされるものの、「結婚するなら仕事を変えてほしい」と言われ、思い悩んでいた。家族葬を営む葬儀場「芥子実庵」での仕事にやりがいを持って働いているが、31歳という年齢や、周囲の皆の「あんないい人はいない」という言葉に、心が揺れ動く。そんなある日、彼女の元に衝撃的な知らせが入る--。自分の力で自分を取り戻す、感涙の傑作小説。

町田その子著 ポプラ社 1,870円(税込)