すべての恋が終わるとしても

①140字の恋の話
140字で綴られる、恋の始まりと終わりーー。(以下、本文『後悔しないように』引用)
「もっと早く告白しておけばよかった」幼なじみの彼は言った。慎重なところが魅力な彼だけれど、今回はその人柄が裏目に出てしまったらしい。「元気出して」「まあ大丈夫。お前は俺みたいに後悔するなよ」こんな時ですら私の心配だ。でも、私はそんな彼のことがーー。「じゃあ、後悔しないように言うね」
②140字のさよならの話
さよなら。でも、この人を好きになってよかった。–140字で綴られる、出会いと別れ、そして再会。(以下、本文『別れの挨拶』引用)「またね」それが彼とお決まりの挨拶だった。また次の機会にね、そんな意味を込めて。互いに進路が変わっても、恋人ができても、いつだって次があると思ってた。でも。「ずっと好きでした」「ごめん、俺結婚するんだ」一歩踏み出そうとした日、彼との距離を誤って。その日最後の挨拶は「さようなら」

①冬野夜空著 スターツ出版 1,375円(税込)
②冬野夜空著 スターツ出版 1,485円(税込)

【図鑑】ゆるゆる生物図鑑シリーズ

深海生物・危険生物・恐竜・外来生物・サメ・アマゾン・クラゲプランクトンなどゆるゆる4コマとしっかり解説で知識が身につく人気シリーズです。
子どもから大人まで読みやすくおすすめです。

二枚の絵 柳橋の桜 三

柳橋で評判をとった娘船頭の桜子。父・広吉の身を襲った恐ろしい魔の手から逃れるため、大河内道場の棒術の師匠・小龍太とともに江戸から姿を消した。異国船で出会ったカピタン、その娘の杏奈と接し、初めての食べ物や地球儀に柳橋を遠く感じる二人は、磨きぬいた棒術で心身を整える。そんな中、プロイセン人の医師に招かれた長崎の出島で、二枚の絵を見た桜子はあまりの衝撃に涙を止められない―オランダ人の絵描きコウレルと柳橋の桜子。その不思議な縁とは?

佐伯泰英著 文芸春秋 880円(税込)

母子草 風の市兵衛 弐

命あるうちに、おのれの心残りに始末をつけたい。
遠い昔、別れの言葉もなく消えた女に、市兵衛は初老の豪商の真心を届けられるのか!? 
大人気!感涙の時代小説

辻堂魁著 祥伝社 858円(税込)

推し、燃ゆ

逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し-。

宇佐見りん著 河出書房新社 638円(税込)

レーエンデ国物語 月と太陽

名家の少年・ルチアーノは屋敷を何者かに襲撃され、レーエンデ東部の村にたどり着く。
そこで怪力無双の少女・テッサと出会った。藁葺き屋根の村景や活気あふれる炭鉱、色とりどりの収穫祭に触れ、ルチアーノは身分を捨てて、ここで生きることを決める。しかし、その生活は長く続かなかった。村の危機を救うため、テッサは戦場に出ることを決める。

多崎礼著 講談社 2,530円(税込)

極楽征夷大将軍 ☆直木賞受賞作品

謎に包まれた室町幕府初代将軍、足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて後醍醐天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。

垣根涼介著 文藝春秋 2,200円(税込)

鬼の花嫁 新婚編3

新婚旅行を終え、玲夜の隣で眠りについたはずの柚子。でも目覚めたときには横に玲夜はおらず、まったく違う場所にいた。『私の神子ーー』と声が聞こえ現れたのは、銀糸のような長い髪の美しい神だった。突然目覚めた神に、消えた神器を探すよう告げられ、柚子は玲夜とともに奔走するけれど…!? それはあやかしの溺愛本能を消す代物だった。「たとえ、本能をなくしても俺の花嫁はお前だけだ」文庫版限定の特別番外編・猫又の花嫁恋人編収録。あやかしと人間の和風恋愛ファンタジー新婚編第三弾!

クレハ著 スターツ出版 660円(税込)