夜明けのすべて

PMS(月経前症候群)で感情を抑えられない美紗。パニック障害になり生きがいも気力も失った山添。友達でも恋人でもないけれど、同志のような気持ちが芽生えた二人は、自分にできることは少なくとも、相手のことは助けられるかもしれないと思うようになりーー。人生は苦しいけれど、救いだってある。生きるのが少し楽になる、心に優しい物語。

瀬尾まいこ著 文藝春秋 803円(税込)

琥珀の夏

大人になる途中で、私たちが取りこぼし、忘れてしまったものは、どうなるんだろう――。封じられた時間のなかに取り残されたあの子は、どこへ行ってしまったんだろう。

かつてカルトと批判された〈ミライの学校〉の敷地から発見された子どもの白骨死体。弁護士の法子は、遺体が自分の知る少女のものではないかと胸騒ぎをおぼえる。小学生の頃に参加した〈ミライの学校〉の夏合宿。そこには自主性を育てるために親と離れて共同生活を送る子どもたちがいて、学校ではうまくやれない法子も、合宿では「ずっと友達」と言ってくれる少女に出会えたのだった。もし、あの子が死んでいたのだとしたら……。
30年前の記憶の扉が開き、幼い日の友情と罪があふれだす。

辻村深月著 文藝春秋 1,155円(税込)

薔薇色に染まる頃 紅雲町珈琲屋こよみ

一度は売ったものの手放したことを後悔していた帯留めが戻ってきたと、旧知の東京のアンティークショップから連絡をもらったお草。早速その店に向かうが、そこで耳にしたのは顔なじみのバーの雇われ店長が殺されたらしいという話だった。生前に彼と約束を交わしていたお草はそれを実行に移すが、その後、新幹線で何者かに追われている様子の母親と少年と隣り合わせる。そして、その少年を預かることになるが――。
殺された知人、生前の約束と怪しげな現金、最凶の男……。事件の全貌もわからぬまま少年と逃避行を続けるお草は、どこへ行くのか?

吉永南央著 文藝春秋 693円(税込)

くもをさがす

2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から寛解までの約8 ヶ月間を克明につづったノンフィクション作品。カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへの溢れる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間――。切なく、時に可笑しい、「あなた」に向けて綴られた、誰もが心を揺さぶられる傑作です。

西加奈子著 河出書房新社 1,540円(税込)

虚空教典

「にじさんじ」剣持刀也ファーストエッセイ!「にじさんじ」剣持刀也ファーストエッセイ! エッセイ、イラスト、Q&Aコーナー「剣持が斬る」、友人ライバーとの対談など盛りだくさんの内容で送る稀代のエンターテイナーによる初の単行本!

剣持刀也著 KADOKAWA 1,540円(税込)

【図鑑】学研の図鑑LIVE

ロングセラーの学研の図鑑LIVEシリーズが新しくなって続々発売中です。
写真やイラストがパワーアップ、DVDやスマホで迫力の動画も見られます。

契り橋 あきない世傳金と銀 特別巻上

シリーズを彩ったさまざまな登場人物たちのうち、四人を各編の主役に据えた短編集。 五鈴屋を出奔した惣次が、如何にして井筒屋三代目保晴となったのかを描いた「風を抱く」。 生真面目な佐助の、恋の今昔に纏わる「はた結び」。 老いを自覚し、どう生きるか悩むお竹の「百代の過客」。 あのひとに対する、賢輔の長きに亘る秘めた想いの行方を描く「契り橋」。 商い一筋、ひたむきに懸命に生きてきたひとびとの、切なくとも幸せに至る物語の開幕。 まずは上巻の登場です!

髙田郁著 角川春樹事務所 770円(税込)

アンと愛情

成人式を迎えても、大人になった実感のわかないアンちゃん。同い年の優秀な「みつ屋」の社員と自分を比べて落ち込んだり、金沢で素晴らしいお菓子に出合って目を輝かせたり。まだまだアンちゃんの学びの日々は続きます。
これからもそんな日常が――と思いきや、えっ、大好きな椿店長が!?
和菓子に込められた様々な想いや謎に迫る、美味しいお仕事ミステリー第三弾。

坂木司著 光文社 880円(税込)

ラスプーチンの庭

これはカルトか、民間医療か--。大人気社会派警察医療ミステリ!警視庁捜査一課の犬養隼人は、長期入院から自宅療養に切り替えて急死した、娘の友人の告別式に参列する。遺体に奇妙な痣があることに気づいた犬養が捜査を進めると、謎の医療団体に行き当たり……。

中山七里著 KADOKAWA 814円(税込)