秋篠宮

人間・秋篠宮の実像がいま明らかになる「令和」という新時代を、皇嗣として迎えた秋篠宮だが、コロナ禍のもと皇室行事の多くは中止を余儀なくされ、長女の結婚問題にも揺れた。弟として、父として、皇嗣として、何に悩み、何を考え、何を語っていたのか。激動の5年間、秋篠宮邸に合計37回通ったジャーナリストによる唯一無二のインタビュー録。

江森敬治著 小学館 1,650円(税込)

奔走

勘定侍柳生真剣勝負<五>

柳生家の瓦解を企む老中・堀田加賀守が張り巡らせた罠をことごとくすり抜けた、勘定方の淡海一夜。なおも敵に体勢を立て直す余裕を与えまいと、不意打ちの如く加賀守の屋敷まで赴き、驚愕の密約を持ちかけた。三代将軍・家光の寵愛を独り占めにしたい加賀守。一刻も早く士籍を捨て帰坂、唐物問屋を継ぎたい一夜。互いに利を見出す密約の中身とは?一方、十兵衛は柳生の郷を出て大坂へと向かい、宗矩は家光から命じられた会津藩加藤家への詭計を画策する。さらに一夜をともに慕う、信濃屋の長女・永和と女伊賀忍・佐夜が、相まみえる!乾坤一擲の第五弾!

上田秀人著 小学館 770円(税込)

彼女が最後に見たものは

クリスマスイブの夜、新宿区の空きビルで発見されたホームレスの女性の遺体。千葉県で男性が刺殺された未解決事件との接点があり…。不可解な二つの事件を三ツ矢&田所が追う。理不尽な死と家族崩壊を描くミステリ。

まさきとしか著 小学館 858円(税込)

ママがもうこの世界にいなくても

懸命に生きて愛したママの5年間の日記<もう、3年のうち2年半が経過した。余命は統計。私は大丈夫。>(本文の日記より)遠藤和(のどか)さんがステージ4の大腸がんを宣告されたのは、21才のときだった。当時交際中だった将一さんには「私、がんだった」と告げた。将一さんは「絶対、別れない」と応じた。22才で結婚式を挙げた。その様子は、『笑ってコラえて』(日本テレビ系)の「結婚式の旅」というコーナーで放送され、大きな反響を呼んだ。子供がどうしても欲しかった。抗がん剤を止めなければいけない。それでも「絶対後悔する。死んでも死にきれないよ」と将一さんを説得した。<はじめて胎動を感じた。私、ママだよ。2~3か月後には、もう会えるね>23才で長女を出産した。21年5月、病院で余命は数週間と宣告された。家に帰った。「それでも人生でいまが一番しあわせ」と家族3人と猫1匹の、愛しき日々を送った。21年9月、24才の若さで亡くなった。和さんが5年間、亡くなる10日前まで、生と死を見つめて書き続けた日記。それは、1才の娘と、夫に遺した「愛」の記録。

遠藤和著 小学館 1,650円(税込)

九十八歳。戦いやまず日は暮れず

今秋98歳になる佐藤愛子さんが断筆宣言をした「さようなら、みなさん」を収録する「最後のエッセイ集」となります。 タイトルは、1969年に発売され直木賞受賞作となった佐藤さんの小説『戦いすんで日が暮れて』の本歌取り。夫が作った莫大な借金をひとり背負い込んで奮闘する妻(=佐藤さん)の姿を活写し、愛子センセイが世に出るきっかけになった代表作のひとつです。

佐藤愛子著 小学館 1,320円(税込)

下町ロケット ゴースト

佃航平率いる下町の中小企業・佃製作所は、幾多の困難や倒産の危機を乗り越えてきた。しかし、またしてもかつてない壁が立ちはだかる。絶対絶命のピンチの中、佃が打ち出す新たな一手とは。大人気シリーズ第3弾!

池井戸潤著 小学館 880円(税込)

余命3000文字

「大変申し上げにくいのですが、あなたの余命はあと3000文字きっかりです」ある日、医者から文字数で余命を宣告された男に待ち受ける数奇な運命とは―?(「余命3000文字」)。「妊娠六年目にもなると色々と生活が大変でしょう」母のお腹の中で引きこもり、ちっとも産まれてこようとしない胎児が選んだまさかの選択とは―?(「出産拒否」)。「小説家になろう」発、年間純文学「文芸」ランキング第一位獲得作品の書籍化。朝読、通勤、就寝前、すき間読書を彩る作品集。泣き、笑い、そしてやってくるどんでん返し。書き下ろしを含む二十六編を収録!

村崎羯諦著 小学館 715円(税込)

九十歳。何がめでたい

御年九十二歳、もはや満身創痍。ヘトヘトでしぼり出した怒りの書。全二十八編

 

佐藤愛子著   小学館   1,296円(込)

世界から猫が消えたなら

郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気 分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だ け命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計…僕の命と引き換えに、世界からモノが消えてい く。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。二〇一三年本屋大賞ノミネートの感動作が、待望の文庫化!

川村元気著   小学館   670円(込)