三河雑兵心得 16 関ケ原仁義 中

家康の危機を身を挺してかばい、九死に一生を得た茂兵衛。ようやく傷も癒えたころ、会津征討の陣触れが諸大名に下された。上杉景勝の戦支度を糺す家康の書状に、上杉家家老の直江兼続が無礼千万な返書を寄越したのだ。だが、江戸を経て会津に迫らんとした矢先に、石田三成挙兵の報が舞いこむ。家康はすぐさま北上を中止し、畿内にとって返して三成を討つことを決意する。茂兵衛率いる鉄砲百人組は、先鋒の福島正則、黒田長政らとともに、東海道を西へと奔る。戦国足軽出世物語、機運到来の第十六弾!

井原忠政著 双葉社 759円(税込)

三河雑兵心得 15 関ケ原仁義 上

茂兵衛の一人娘である綾乃が祝言を挙げたのも束の間、太閤秀吉が薨去し、世は大いに揺らぐ。続く前田利家逝去、武断派七将による石田三成襲撃を経て、家康はいよいよ天下への野心を隠さなくなった。悪巧みは冴え渡り、こき使われる茂兵衛は東奔西走する。そんな中、綾乃の夫となった矢左右衛門が江戸から京に上ってきた。可愛い娘を奪った憎き婿に、茂兵衛は何かときつく当たるが…。戦国足軽出世物語、虎視耽々の第十五弾!

井原忠政著 双葉社 759円(税込)

三河雑兵心得 10 馬廻役仁義

大敗した真田との戦で殿軍を務め、単騎で敵に突っ込み、戦場に消えた茂兵衛。「茂兵衛、討死」の報せは徳川に衝撃を与え、朋輩たちは涙に暮れる。だが、ところがどっこい、茂兵衛は生きていた!戸石城の土牢に囚われながら、じっと救出の時を待つ。一方、家康と秀吉の駆け引きは変わらず続いていた。しきりに秋波を送る秀吉を家康はのらりくらりと躱すばかり。そんな中、徳川の屋台骨を揺るがす大事件が出来する。戦国足軽出世物語、堅忍不抜の第10弾!

井原忠政著 双葉社 715円(税込)