奥右筆、七代将軍生母の月光院にまで楔を打ち込んできた惣目付の水城聡四郎。暮政改革を進めんとする将軍吉宗とその腹心聡四郎の前に、次に立ちはだかったのは目付だった。老中、大名家すらも監禁してきた江戸城中最大の権力に対して、聡四郎は手を打てるのか。そして、聡四郎にまたも危難が―。「惣目付」シリーズ、誰も書いたことのない激闘が詰まった第四弾。

株式会社 山田快進堂
奥右筆、七代将軍生母の月光院にまで楔を打ち込んできた惣目付の水城聡四郎。暮政改革を進めんとする将軍吉宗とその腹心聡四郎の前に、次に立ちはだかったのは目付だった。老中、大名家すらも監禁してきた江戸城中最大の権力に対して、聡四郎は手を打てるのか。そして、聡四郎にまたも危難が―。「惣目付」シリーズ、誰も書いたことのない激闘が詰まった第四弾。
両替商分銅屋仁左衛門の信用を得、いまや頼れる用心棒の諌山左馬介。宿直明けのある日、長屋に寝に帰ると、隣人の柳橋芸者・加壽美が男と揉めて悲鳴を上げていた。加壽美の正体は田沼意次に仕える女お庭番・村垣伊勢。本来助けは必要ないが、左馬介は近所の手前様子を見に行く。だがこの後、村垣は襲ってきた男を殺めてしまう。これが大きな波紋を生み、田沼から加壽美は芸妓を退くよう命じられて…。続々重版大人気シリーズ第十三作!
十一代将軍家斉は、御用の間の書棚で奇妙な書物を発見する。「土芥寇讎記」―諸大名二百数十名の辛辣な評価が記された人事考課表だ。編纂を命じた五代綱吉公は、これをもとに腹心を抜擢したのでは。そう推測した家斉は盤石の政治体制を築くため、綱吉に倣うことを決意する。調査役として白羽の矢を立てられたのは諸国探索経験のある小人目付、射貫大伍。命を懸けた隠密調査が始まった!
勘定侍柳生真剣勝負<五>
柳生家の瓦解を企む老中・堀田加賀守が張り巡らせた罠をことごとくすり抜けた、勘定方の淡海一夜。なおも敵に体勢を立て直す余裕を与えまいと、不意打ちの如く加賀守の屋敷まで赴き、驚愕の密約を持ちかけた。三代将軍・家光の寵愛を独り占めにしたい加賀守。一刻も早く士籍を捨て帰坂、唐物問屋を継ぎたい一夜。互いに利を見出す密約の中身とは?一方、十兵衛は柳生の郷を出て大坂へと向かい、宗矩は家光から命じられた会津藩加藤家への詭計を画策する。さらに一夜をともに慕う、信濃屋の長女・永和と女伊賀忍・佐夜が、相まみえる!乾坤一擲の第五弾!
文庫書下ろし/長編時代小説 惣目付臨検仕る 3
惣目付として、奥右筆、目付に楔を打ち込んできた水城聡四郎に将軍吉宗から新たな命が下った。監察する対象は「大奥」。御広敷用人を務め、経験、知識のある聡四郎ではあったが、かつての“職場”は聡四郎の転任後、元の木阿弥になっていた。そして、大奥に切り込む聡四郎を意外な敵が狙う―。「惣目付」シリーズ、目が離せない激闘が繰り広げられる衝撃の第三弾。