祝祭と予感

コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。菱沼が課題曲「春と修羅」を作曲するきっかけとなった忘れ得ぬ教え子への追憶「袈裟と鞦韆」。幼い塵と巨匠ホフマンの永遠のような出会い「伝説と予感」ほか全6編。最終ページから読む特別オマケ音楽エッセイ集「響きと灯り」付き。

恩田陸著 幻冬舎 627円(税込)

こんなに美しい月の夜を君は知らない

プロデューサー・秋元康、初めての自選歌詞集。坂道グループの楽曲より、46作をセレクト。
 君の名は希望
 シンクロニシティ
 不協和音
 語るなら未来を…
 永遠の白線
 制服のマネキン
 二人セゾン
 猫の名前
 期待していない自分
 日常〔ほか〕

秋元康著 幻冬舎 1,540円(税込)

新版 日本国紀 上・下

上巻 神話とともに誕生し、万世一系の天皇を中心に独自の発展を遂げてきた、私たちの国・日本。聖徳太子、平清盛、北条時宗、織田信長ら最重要人物を“一本の線”でつなぐことで国家の変遷を浮き彫りにすると同時に、大伴部博麻、荻原重秀など、重要な脇役にも焦点を当てる。当代一のストーリーテラーによる日本通史の決定版。(古代~幕末までを収録)

下巻 黒船来航により、二百六十五年にもわたる江戸時代が終わりを告げた。明治維新というかつてない劇的な変革により近代化した日本は、日清・日露戦争を経て、維新より半世紀後、ついに世界の列強と肩を並べるが―。教科書が教えない、知られざる史実と感動の歴史秘話が満載。ベストセラー作家による壮大なる日本通史、大幅加筆により待望の文庫化!

続・山女日記 残照の頂

亡き夫に対して後悔を抱く女性と、人生の選択に迷いが生じる会社員。(『後立山連峰』)。失踪した仲間と、ともに登る仲間への、特別な思いを胸に秘める音大生。(『北アルプス表銀座』)。娘の夢を応援できない母親と、母を説得したい山岳部の女子大生。(『立山・剱岳』)。コロナ禍、三〇年ぶりの登山をかつての山仲間と報告し合う女性たち。(『武奈ヶ岳・安達太良山』)。日々の思いを噛み締めながら、一歩一歩、山を登る女たち。山頂から見える景色は、これから行くべき道を教えてくれる。

湊かなえ著 幻冬舎 1,650円(税込)

いのちの停車場

東京の救命救急センターで働いていた、六十二歳の医師・咲和子は、故郷の金沢に戻り「まほろば診療所」で訪問診療医になる。命を送る現場は戸惑う事ばかりだが、老老介護、四肢麻痺のIT社長、小児癌の少女…様々な涙や喜びを通して在宅医療を学んでいく。一方、家庭では、脳卒中後疼痛に苦しむ父親から積極的安楽死を強く望まれ…。

南 杏子著 幻冬舎 781円(税込)

漁港の肉子ちゃん

男にだまされた母・肉子ちゃんと一緒に、流れ着いた北の町。肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。太っていて不細工で、明るい―キクりんは、そんなお母さんが最近少し恥ずかしい。ちゃんとした大人なんて一人もいない。それでもみんな生きている。港町に生きる肉子ちゃん母娘と人々の息づかいを活き活きと描き、そっと勇気をくれる傑作。

西加奈子著 幻冬舎 660円(税込)

明日の子供たち

三田村慎平は転職先の児童養護施設で働き始めて早々、壁にぶつかる。生活態度も成績も良好、職員との関係もいい“問題のない子供”として知られる16歳の谷村奏子が、なぜか慎平にだけ心を固く閉ざしてしまったのだ。想いがつらなり響く時、昨日と違う明日がやってくる。先輩職員らに囲まれて成長する日々を優しい目線で描くドラマティック長篇。

有川 浩著   幻冬舎  832円(税込)

ツバキ文具店

 

ラブレター、絶縁状、天国からの手紙…。鎌倉で代書屋を営む鳩子の元には、今日も風変わりな依頼が舞い込む。伝えられなかった大切な人への想い。あなたに代わって、お届けします。

 

小川 糸著   幻冬舎  1,512円(込)

置かれた場所で咲きなさい

置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。時間の使い方は、そのままいのちの使い方です。自らが咲く努力を忘れてはなりません。雨の日、風の日、どうしても咲けないときは根を下へ下へと伸ばしましょう。次に咲く花がより大きく、美しいものとなるように。心迷うすべての人へ向けた、国民的ベストセラー。新シリーズ!こころの文庫。

 

渡辺和子著    幻冬舎   540円(込)

蜜蜂と遠雷

私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!

直木賞と本屋大賞 ダブル受賞

 

恩田 陸著   幻冬舎   1,944円(込)