公認会計士として傍目には順調な生活を送っている岡田。しかし、高校時代の仲間だった横井に五百万円を貸したことから、その人生は狂い始める。横井は他の仲間たちからも借金を重ねたあげく、姿をくらましていた。阪神タイガースのセ・リーグ優勝が決まった夜、岡田は大阪・道頓堀で偶然横井と再会する。貸した金を取り戻そうとする岡田は、逆にさらなるドツボにはまっていく―


株式会社 山田快進堂
公認会計士として傍目には順調な生活を送っている岡田。しかし、高校時代の仲間だった横井に五百万円を貸したことから、その人生は狂い始める。横井は他の仲間たちからも借金を重ねたあげく、姿をくらましていた。阪神タイガースのセ・リーグ優勝が決まった夜、岡田は大阪・道頓堀で偶然横井と再会する。貸した金を取り戻そうとする岡田は、逆にさらなるドツボにはまっていく―

今は老境にあるかつての剣豪宮本武蔵のもとを柳生十兵衛の門弟が訪ねてきた。天下の剣を極めた柳生が今さら何を企んでいるのだ?訝しむ武蔵は、次第にこの門弟に心を許していく―。老剣客の気骨を活写する表題作ほか、父の仇討ちのため旅に出る若き剣士を描いた書き下ろし新作「妻手指」を収録する珠玉の全六編。著者初の短編集。

バックグラウンドがない状態から天下人となった豊臣秀吉。その「分身」として結果を出し続けた弟の秀長。衰退する今の日本では、ゼロから一を作り出した豊臣兄弟の生涯が参考になる。前半生が謎に包まれている「セミの兄弟」の実像に史料と最新研究をもとに迫る。

自分の顔を食べさせる前代未聞のヒーロー、アンパンマンには作者の祈りと哲学が込められていた。家族との死別、胸がつぶれるほどのさびしさに耐えた幼少期、戦争の傷、下積みの苦しさと無名であることの悲しみ―。それでも生きることを肯定し、光にむかって歩き続けたやなせたかしの生涯を、評伝の名手が綴る感動作。

妻のお和歌が身ごもった。「今度こそちゃんと、生まれてくる子のおとっつぁんになるんだ」。喜びつつも不安でたまらない麻之助は、気を紛らわそうと支配町を走り回る。この頃相談事が極端に減った町名主を訪ねたところ、意外なことが分かり―。そしてついに、待望の男の子が誕生!ほっこり心が温かくなる第九弾。

家族のために犯罪に手を染めた男。拾った犬は男の守り神になった―男と犬。仲間割れを起こした窃盗団の男は、守り神の犬を連れて故国を目指す―泥棒と犬。壊れかけた夫婦は、その犬をそれぞれ別の名前で呼んでいた―夫婦と犬。体を売って男に貢ぐ女。どん底の人生で女に温もりを与えたのは犬だった―娼婦と犬。老猟師の死期を知っていたかのように、その犬はやってきた―老人と犬。震災のショックで心を閉ざした少年は、その犬を見て微笑んだ―少年と犬。犬を愛する人に贈る感涙作。

「いつかきっと報いを受けるぞ、博陸侯」独裁者VS亡霊。「八咫烏」シリーズ激動の最新刊。

危機の時代を生きた商人たちの成長物語。大政奉還により、幕府から新政府に権力は移ろうとしていた。他方英米などの列強が、日本の富を虎視眈々と狙っている。医術の世界にも、西洋の薬が流入しつつあった。主人公・川上弥一は新時代に対応し、富山の薬売りを近代的な「カンパニー」に脱皮させようとする。グローバリゼーション、通貨変動にさらされる日本人への道標。宮本文学初の大河歴史小説、維新激動編!

立川中央署から本庁捜査一課に復帰した岩倉。愛弟子とも言うべき伊東彩香とのコンビも復活した。そんな岩倉の前に難事件が立ちはだかる。町田市の公園で若い男性の遺体が発見された。めぼしい遺留品はなく目撃者もなし。岩倉たちの懸命の捜査で遺体の身元は明らかになるが、やがてその男にストーカー疑惑が持ち上がる―。

武芸の師・佐兵衛と再会したお竜は「北条一心流」の皆伝印可を与えられ、武芸者として生きる覚悟を固めた。そんな折、五万石の当主の剣術指南を務めるひたむきな若侍と出会う。その剣の道にかける思いを微笑ましく見守るお竜だったが、ひょんなことから政争に巻き込まれた若侍は、大きな試練に直面する。傑作時代小説第七弾。第12回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろしシリーズ賞受賞。
