妻のお和歌が身ごもった。「今度こそちゃんと、生まれてくる子のおとっつぁんになるんだ」。喜びつつも不安でたまらない麻之助は、気を紛らわそうと支配町を走り回る。この頃相談事が極端に減った町名主を訪ねたところ、意外なことが分かり―。そしてついに、待望の男の子が誕生!ほっこり心が温かくなる第九弾。

株式会社 山田快進堂
妻のお和歌が身ごもった。「今度こそちゃんと、生まれてくる子のおとっつぁんになるんだ」。喜びつつも不安でたまらない麻之助は、気を紛らわそうと支配町を走り回る。この頃相談事が極端に減った町名主を訪ねたところ、意外なことが分かり―。そしてついに、待望の男の子が誕生!ほっこり心が温かくなる第九弾。
家族のために犯罪に手を染めた男。拾った犬は男の守り神になった―男と犬。仲間割れを起こした窃盗団の男は、守り神の犬を連れて故国を目指す―泥棒と犬。壊れかけた夫婦は、その犬をそれぞれ別の名前で呼んでいた―夫婦と犬。体を売って男に貢ぐ女。どん底の人生で女に温もりを与えたのは犬だった―娼婦と犬。老猟師の死期を知っていたかのように、その犬はやってきた―老人と犬。震災のショックで心を閉ざした少年は、その犬を見て微笑んだ―少年と犬。犬を愛する人に贈る感涙作。
「いつかきっと報いを受けるぞ、博陸侯」独裁者VS亡霊。「八咫烏」シリーズ激動の最新刊。
危機の時代を生きた商人たちの成長物語。大政奉還により、幕府から新政府に権力は移ろうとしていた。他方英米などの列強が、日本の富を虎視眈々と狙っている。医術の世界にも、西洋の薬が流入しつつあった。主人公・川上弥一は新時代に対応し、富山の薬売りを近代的な「カンパニー」に脱皮させようとする。グローバリゼーション、通貨変動にさらされる日本人への道標。宮本文学初の大河歴史小説、維新激動編!
立川中央署から本庁捜査一課に復帰した岩倉。愛弟子とも言うべき伊東彩香とのコンビも復活した。そんな岩倉の前に難事件が立ちはだかる。町田市の公園で若い男性の遺体が発見された。めぼしい遺留品はなく目撃者もなし。岩倉たちの懸命の捜査で遺体の身元は明らかになるが、やがてその男にストーカー疑惑が持ち上がる―。
武芸の師・佐兵衛と再会したお竜は「北条一心流」の皆伝印可を与えられ、武芸者として生きる覚悟を固めた。そんな折、五万石の当主の剣術指南を務めるひたむきな若侍と出会う。その剣の道にかける思いを微笑ましく見守るお竜だったが、ひょんなことから政争に巻き込まれた若侍は、大きな試練に直面する。傑作時代小説第七弾。第12回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろしシリーズ賞受賞。
無名の陶芸家が生み出した美しい青磁の壷。売られ盗まれ、十余年後に作者と再会するまでに壷が映し出した数々の人生。定年退職後の虚無を味わう夫婦、戦前の上流社会を懐かしむ老婆、四十五年ぶりにスペインに帰郷する修道女、観察眼に自信を持つ美術評論家。人間の有為転変を鮮やかに描いた有吉文学の傑作。
豊後・佐伯藩から二人を追ってきた奉行・下野江がついに現れた!助太刀稼業を続ける神石嘉一郎は、毛利助八郎の驚くべき変貌や個性豊かな女武芸者らを目の当たりにし、大いに刺激を受ける。そんな時、江戸の娘たちが佃沖の異人船に捕らわれているとの知らせが―新しい冒険ストーリーが堂々完結。
大学病院でコロナ病棟の担当者に任命されたシングルマザーの医師・椎名梓。同じ病院の看護師・硲瑠璃子は恋人と同棲中だが、独身ゆえにコロナ病棟勤務を命じられる。そして七十歳を超え持病もありながら地域の患者を救うためコロナに立ち向かう町医者の長峰邦昭。戦場と化した医療現場の2年半のリアルを描く感動の物語。
都市伝説“砂男”を調べていた学者が刺殺された。死体にはなぜか砂時計の砂が撒かれていて…。奇怪な殺人事件に火村とアリスが挑む表題作など、これまで雑誌掲載のみとなっていた幻の“火村シリーズ”2作をはじめ、“江神シリーズ”やノンシリーズの貴重な作品が一冊に!すべて単行本未収録。ファン垂涎のミステリ6編。