風光明媚な瀬戸内の島で育った暁海と母の恋愛に振り回され転校してきた櫂。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人が恋に落ちるのに時間はかからなかった。ときにすれ違い、ぶつかり、成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けた著者がおくる、あまりに切ない愛の物語。2023年本屋大賞受賞作。

株式会社 山田快進堂
風光明媚な瀬戸内の島で育った暁海と母の恋愛に振り回され転校してきた櫂。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人が恋に落ちるのに時間はかからなかった。ときにすれ違い、ぶつかり、成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けた著者がおくる、あまりに切ない愛の物語。2023年本屋大賞受賞作。
旧市内で同時多発爆発が起こり、大混乱するNO.6。
「アリの巣」を破壊しようとする黒幕は誰なのか? 誰もが安心して暮らせる場所をつくろうとしている紫苑は「真実」を知ろうと奔走する。
そんな中、ネズミは紫苑の母である火藍に、ある提案をしにいく。それは火藍にとってもネズミにとっても辛い言葉になる。
ネズミが抱える「償いようのない罪」が明かされる2巻。
平均的な身長体重。勉強も運動もすべてが普通。何の取り柄もないぼくはある日、人の心を読める力に気がついた。おかげで口の悪い店長の下でも難なくアルバイトを続けているけれど、新人の常盤さんだけは心を開いてくれなくて…。他者の心に寄り添うひたむきな姿をだれもが応援したくなる、究極に優しい物語。
「お客さんに言われたんですよ。盛り塩した方がいいよ。ここ、なんかいるからって」―作家・岡崎隼人が書店員から聞いた奇妙な話。新作が書けず焦りを感じていた岡崎は、これを機に書店を舞台にしたホラー小説の執筆を開始。取材のため、全国の書店員から体験談を募集すると、沢山のメールが届いた。多くは気のせいだと思えるものだったが、とある共通点があることに気づく。これは単なる偶然か、それとも触れてはならない領域に踏み込んだ証なのか。没入型書店ホラー。
一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添っている。法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。
横浜で三代続いた宝石(ジュエラー)商の嫡男・大江頼任と、彫金を家業とする職人の娘・黒江彩。最初のデートで頼任が贈ったリングを突き返してから、二人の関係は「メシ友」と「恋人」の間で謎のまま。頼任の店のお得意様のブライダルジュエリーのオーダーを皮切りに、クロエがジュエリーデザインを引き受けるようになってから、二人の関係性が変わっていく。宝石をのぞくと見える美しい別世界。これを表現できるのは彼女だけ。
「世界探偵委員会連盟」に所属する「わたし」は、ある日突然、探偵事務所兼自宅の部屋に帰れなくなった。「帰れない探偵」が激動する世界を駆け巡る。
アニメ化、漫画化され150万部超えのベストセラー『NO.6』が14年ぶりの新シリーズ『NO.6再会』シリーズとしてスタート!
世間知らずな超エリートの紫苑とテロリストのネズミは運命的に出会い、偽りの理想都市「NO.6」を崩壊させた。「再会を必ず、紫苑」と告げて、ネズミが「NO.6」を去ってから2年後、『NO.6再会』が幕をあけるーーー。
死者の魂を視る「赤い左眼」を持つ斉藤八雲は、同じ眼を持つ大学生の深水蘇芳と師弟関係を結ぶ。バラバラ死体を箱に収めるという都市伝説・襤褸女が流行るなか、〈心霊現象研究同好会〉の蘇芳と同級生・心音のもとに心霊相談が持ち込まれる。曰く、木彫りの像を手にした弟が行方不明になり、人間の右腕が収められた箱とともに発見されたという。一方、人と霊の区別がつかない蘇芳の体質に悩む八雲は、列車に撥ねられた少女の霊に出会い―。現実となる都市伝説と心霊事件。二つが軋みを上げて絡みあった果てに、心音の身に危険が迫る。スリル溢れる捜査の先に待つ真実!特殊設定ミステリ新次元!
2022年 第167回 芥川賞受賞
職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。ままならない人間関係を、食べものを通して描く傑作。心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。