ホラズム・シャー国の皇子ジャラールッディーンは、盟友マルガーシや麾下らとともに調練を行っていた。そしてホラズム軍の遊軍としてゴール朝と闘い、奇襲に成功する。一方モンゴル軍への抵抗を図る金国将軍の完顔遠理は、兵をまとめるため、開封府に逃れた帝の勅定を得て影徳隊を名乗る。チンギスはホラズム国に返礼として大規模な使節団を派遣したが、彼らについて不穏な知らせが入る。


株式会社 山田快進堂
ホラズム・シャー国の皇子ジャラールッディーンは、盟友マルガーシや麾下らとともに調練を行っていた。そしてホラズム軍の遊軍としてゴール朝と闘い、奇襲に成功する。一方モンゴル軍への抵抗を図る金国将軍の完顔遠理は、兵をまとめるため、開封府に逃れた帝の勅定を得て影徳隊を名乗る。チンギスはホラズム国に返礼として大規模な使節団を派遣したが、彼らについて不穏な知らせが入る。

群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見された。十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口に、街は騒然となる。かつての容疑者。その取り調べを担当した元刑事。娘を殺され、執念深く犯人捜しを続ける父親。若手新聞記者。犯罪心理学者。新たな容疑者たち。事件を取り巻く人々の思惑が交錯するなか、十年分の苦悩と悔恨は真実を暴き出せるのか―。


永蟄居を命じられた「真の武士」の天命とは。慶応四年。明治政府初の外交史上の汚点とされ、その顛末にも緘口令が敷かれた史実「神戸事件」をもとに、志士になりそびれた一人の吉備藩士の生き様を描いた、かつてない幕末時代小説。

モンゴル国の領土は拡がり、チンギス率いる十万の軍は、金国との戦のため長い遠征に出ている。鎮海城を預かるダイルは、西遼の動きを懸念していた。西遼の帝位を簒奪したナイマン王国の元王子グチュルクが、鎮海城の守備が手薄な中、父の仇討ちという名目で動くのではないか―。金国では、完顔遠理が精強な五万の騎馬隊を整え、耶律楚材が政事の立て直しを図り、戦の終熄を模索していた。

ホテル・コルテシア東京で開催されることになった、『日本推理小説新人賞』の選考会。当日、文学賞受賞の候補者として、ある死体遺棄事件の重要参考人が会場に現れる!?警視庁を辞め、コルテシア東京の保安課長となった新田浩介が、お客様の安全確保を第一に、新たな活躍をみせる最新作。シリーズ絶好調、累計550万部突破!

二宮和也による初めての〈新書〉。あえて文字だけの表現に挑戦。40代になった著者二宮が、これまで考えてきたこと、いま考えていること――。俳優やアーティストとしての表現のみならず、二宮和也が発信する独創的な言葉の力には定評があります。その最新の〈哲学〉を言語化すべく、10の四字熟語をテーマに計100の問いと向きあいました。ビジネス論から人づきあいの流儀、会話術から死生観にいたるまで、「独断と偏見」にもとづいて縦横無尽に語りおろします。エンターテイナーとしての思考が明かされると同時に、実生活に役立つ働きかたの極意や現代を生きぬく知恵が凝縮。世代や性別を問わず、どのページを開いても人生のヒントが見つかる新しいかたちのバイブル的一冊です。

高校で図書委員を務める堀川と松倉は、返却本のなかにトリカブトの花の栞を見つける。密かに持ち主捜しをはじめるが、同級生の女子・瀬野に栞を奪われ、焼き捨てられてしまう。これにて幕引きかと思われたその翌日、男性教師が中毒に倒れた。次から次へと現れる猛毒の栞―誰が何の目的で作っているのか。そして、瀬野は何を隠しているのか。殺意の奥にある切実さが胸を打つ、青春ミステリ長編。

東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。地元の消防団に勧誘され、迷った末に入団した太郎だったが、のどかな集落でひそかに進行していた事件の存在を知り―。連続放火事件に隠された驚愕の真実とは?地方の小さな町を舞台にした、池井戸作品初の“田園”小説として話題を呼んだ、珠玉のミステリ。第36回柴田錬三郎賞受賞作。

溶接加工会社勤務の入江悠斗が、何者かに刃物で胸を刺されて死んだ。悠斗は17歳のときに傷害事件を起こしていた。事件を担当する捜査一課の新田はかつての先輩警官・本宮、女性エリート警部・梓、その部下として働く能勢の捜査報告から、別の二件の殺人事件との関連性を疑う。そしてそれぞれの事件の容疑者が「あのホテル」に宿泊することが判明。新田は三度、潜入捜査を開始する―。

テムジンと盟友のジャムカは共闘してメルキト族のトクトアの軍勢に痛撃を与えた。その後、ジャムカはケレイト王国のジャカ・ガンボの姪フフーを妻に娶り、テムジンのもとには南から蕭源基らが訪れて再会を果たす。トオリル・カンはメルキト族との闘いを決意し、二万の軍を召集する。テムジンとジャムカはその軍勢に加わり先鋒を任されることになったが、戦いは衝撃的な結末を迎え…。
