溶接加工会社勤務の入江悠斗が、何者かに刃物で胸を刺されて死んだ。悠斗は17歳のときに傷害事件を起こしていた。事件を担当する捜査一課の新田はかつての先輩警官・本宮、女性エリート警部・梓、その部下として働く能勢の捜査報告から、別の二件の殺人事件との関連性を疑う。そしてそれぞれの事件の容疑者が「あのホテル」に宿泊することが判明。新田は三度、潜入捜査を開始する―。

株式会社 山田快進堂
溶接加工会社勤務の入江悠斗が、何者かに刃物で胸を刺されて死んだ。悠斗は17歳のときに傷害事件を起こしていた。事件を担当する捜査一課の新田はかつての先輩警官・本宮、女性エリート警部・梓、その部下として働く能勢の捜査報告から、別の二件の殺人事件との関連性を疑う。そしてそれぞれの事件の容疑者が「あのホテル」に宿泊することが判明。新田は三度、潜入捜査を開始する―。
テムジンと盟友のジャムカは共闘してメルキト族のトクトアの軍勢に痛撃を与えた。その後、ジャムカはケレイト王国のジャカ・ガンボの姪フフーを妻に娶り、テムジンのもとには南から蕭源基らが訪れて再会を果たす。トオリル・カンはメルキト族との闘いを決意し、二万の軍を召集する。テムジンとジャムカはその軍勢に加わり先鋒を任されることになったが、戦いは衝撃的な結末を迎え…。
プライベートと仕事の狭間で悩む中間管理職の綿谷刑事。故郷の事件が大きな犯罪と結びつき……。警視庁の刑事チームSCUの活躍。大人気シリーズ第4弾
古今東西の書物が集う墓場。明治の終わり、消えゆくものたちの声が織りなす不滅の物語。シリーズ最終巻。
ある事件で妻子を亡くした拓海は、大物地面師・ハリソン山中のもとで不動産詐欺を行っていた。次に狙うのは市場価値100億円という前代未聞の物件。一方、定年間近の刑事・辰は、彼らを追ううちにハリソンが拓海の過去に関わっていたことを知る。一か八かの詐欺取引、難航する捜査。双方の思惑が交錯した時、衝撃的な結末が明らかに―。圧倒的なリアリティーで描く、新時代のクライムノベル。
ちゃくちゃくと結婚に向けて準備を進める、沙名子と太陽。名字はジャンケンで“森若”にすることになったけれど、それ以外にも世帯主、本籍地、新居、子供など、話し合わなければならないことは山積みだ。社内の既婚女性たちの家庭事情もいろいろと耳に入ってきて悩ましい。そしてそんな間も仕事は待ってくれない。業務効率向上のためのデジタル化も始まり…?「愛し、敬い、慈しむことを誓いますか?」
都下の路上で首無し死体が発見され、刑事の鵜飼は現場に急行、地取り捜査を開始する。司法解剖の結果、「斬首」により殺害されていた事が判明。一方、プロキックボクサーだった河野潤平は引退後、都内の製餡所で働いていた。職場の新人・美祈に一目惚れするが、美祈が新興宗教「サダイの家」に関係していると知り…。純粋な信仰心の向かう先にあるものとは。センセーショナルな長編小説。
平戸藩士斎弦ノ丞は、江戸の辻番として、将軍家光への襲撃を阻止するなどの功を挙げ出世。だが、同僚の反感を買い国元へ帰された。長崎でも、島原の乱後に増えた牢人らを取り締まる辻番となる。その頃江戸では、家光と老中松平伊豆守が、目障りな大老の排除を画策し始めていた。伊豆守は、平戸前藩主が起こした密貿易事件を利用し、有能な弦ノ丞を使おうと…。藩への忠義に生きる若き剣豪の活躍。
「本書は6つの章で構成されていますが、読む順番は自由です。はじめに、それぞれの章の冒頭部分だけが書かれています。読みたいと思った章を選び、そのページに移動してください。物語のかたちは、6×5×4×3×2×1=720通り。読者の皆様に、自分だけの物語を体験していただければ幸いです。/著者より」未知の読書体験を約束する、前代未聞の一冊!この物語をつくるのは、あなたです。
2021年 第166回 直木賞受賞
幼い頃、落城によって家族を喪った石工の匡介。彼は「絶対に破られない石垣」を造れば、世から戦を無くせると考えていた。一方、戦で父を喪った鉄砲職人の彦九郎は「どんな城も落とす砲」で人を殺し、その恐怖を天下に知らしめれば、戦をする者はいなくなると考えていた。秀吉が死に、戦乱の気配が近づく中、琵琶湖畔にある大津城の城主・京極高次は、匡介に石垣造りを頼む。攻め手の石田三成は、彦九郎に鉄砲作りを依頼した。大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、信念をかけた職人の対決が幕を開ける。ぶつかり合う、矛楯した想い。答えは戦火の果てに―。「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、圧倒的戦国小説!