遊園地ぐるぐるめ

とある町にある『遊園地ぐるぐるめ』。訪れた6人のお客さんと、そして―。日常をちょっと一休み。幸せと満足感に溢れた読書体験が、あなたをお待ちしております。『木曜日にはココアを』『人魚が逃げた』など、青山美智子さん作品の装丁を数多く手掛ける田中達也さんのアート作品。今回は「田中さんの作品を見て(各章の扉のアート)、青山さんが物語を執筆。その物語を読んで、田中さんがさらに作品を作成(各章の終わりのアート)」という、最後の1ページまでワクワクが詰まった一冊です。

青山美智子著 ポプラ社 1,870円(税込)

赤と青とエスキース

メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。彼らは「期間限定の恋人」としてつきあい始めるが…(「金魚とカワセミ」)。額縁工房に勤める空知は、仕事を淡々とこなす毎日に迷いを感じていた。そんな時、『エスキース』というタイトルの絵に出会い…(「東京タワーとアーツ・センター」)。1枚の絵画をめぐる、5つの愛の物語。彼らの想いが繋がる時、奇跡のような真実が現れる―。2022年本屋大賞2位作品、待望の文庫化。

青山美智子著 PHP研究所 858円(税込)

リカバリー・カバヒコ

新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説が。アドヴァンス・ヒルの住人は、悩みをカバヒコに打ち明ける。成績不振の高校生、ママ友と馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌な小学生、ストレスから休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長。みんなの痛みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。

青山美智子著 光文社 1,760円(税込)

月曜日の抹茶カフェ

桜並木のそばに佇む「マーブル・カフェ」では、定休日の月曜日に「抹茶カフェ」が開かれ――。ツイていない携帯ショップ店員、愛想のない茶問屋の若旦那、祖母が苦手な紙芝居師、京都老舗和菓子屋の元女将……。一杯の抹茶から始まる、東京と京都をつなぐ心癒やされる物語。

青山美智子著 宝島社 760円(税込)

お探し物は図書室まで

「お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?」。仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。自分が本当に「探している物」に気がつき、明日への活力と希望が満ちていく物語。2021年本屋大賞第2位。

青山美智子著 ポプラ社 814円(税込)

月の立つ林で

似ているようでまったく違う、新しい一日を懸命に生きるあなたへ。最後に仕掛けられた驚きの事実と読後に気づく見えない繋がりが胸を打つ、『木曜日にはココアを』『お探し物は図書室まで』『赤と青とエスキース』の青山美智子、最高傑作。

青山美智子著 ポプラ社 1,760円(税込)

月曜日の抹茶カフェ

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。その「マーブル・カフェ」が定休日の月曜日に、一度だけ「抹茶カフェ」を開くことに。この縁は、きっと宝物になる―。人は知らず知らずのうちに、誰かの背中を押している。一杯の抹茶から始まる、東京と京都をつなぐ12ヵ月の心癒やされるストーリー。

青山美智子著 宝島社 1,500円(税込)