孤城春たり

借財10万両から蓄財10万両へ―。わずか7年で財政を建て直した備中松山藩の改革。「財政再建の神様」と呼ばれ、藩の要職として、また儒学者として有為の人材を多く育てた山田方谷を筆頭に、時代の波に揉まれながら懸命に生きる人々を描く直木賞作家初の幕末群像劇。「山陽新聞」好評連載待望の書籍化。

澤田瞳子著 徳間書店 2,420円(税込)