十七歳と十六歳の夏の夕暮れ、きみは川べりに腰を下ろし、“街”について語り出す―それが物語の始まりだった。高い壁と望楼に囲まれた遙か遠くの謎めいた街。そこに“本当のきみ”がいるという。〈古い夢〉が並ぶ図書館、石造りの三つの橋、針のない時計台、金雀児の葉、角笛と金色の獣たち。しかし、その街では人々は影を持たない…村上春樹が封印してきた「物語」の扉が、いま開かれる。


株式会社 山田快進堂
十七歳と十六歳の夏の夕暮れ、きみは川べりに腰を下ろし、“街”について語り出す―それが物語の始まりだった。高い壁と望楼に囲まれた遙か遠くの謎めいた街。そこに“本当のきみ”がいるという。〈古い夢〉が並ぶ図書館、石造りの三つの橋、針のない時計台、金雀児の葉、角笛と金色の獣たち。しかし、その街では人々は影を持たない…村上春樹が封印してきた「物語」の扉が、いま開かれる。