ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編12.5

大きな衝撃と共に『学年末特別試験』は終了。だが―「私も含めて、何よりも気になっていることを解消したいと思う」「綾小路が、わざと退学者を出してるってことか?」「俺はあの勝負に納得なんてしてねえ」「私の責任です。私はこれから、このクラスでリーダーを続けていく自信が―」「私は絶対にAクラスにしてみせる。どんな方法を使ってもね」「私たちが残された時間で逆転できる可能性は―」各クラスは新たな火種を抱えたまま2年生最後の春休みを迎えることになり―!「久しぶりだな清隆。元気そうで何よりだ、学校生活は順調か?」「春休みが終わるまでには必ず。それじゃあ、今日はこれで失礼します」

衣笠彰梧著 KADOKAWA 748円(税込)

こいごころ

寝込んでいる若だんなのもとに、妖狐の老々丸と笹丸が訪ねてきた。老々丸は、力の尽きかけた笹丸を若だんなの祖母・大妖おぎんのいる神の庭で暮らせるようにしてほしいという。だが、おぎんに知らせる術はない。困った三人は、名僧・寛朝の力を借りようとするが、そこでは化け狸にまつわる驚きの事件が待っていた。そして笹丸に隠された秘密とは!?優しさと切なさにあふれるシリーズ第21弾。

畠中恵著 新潮社 737円(税込)

涼宮ハルヒの劇場

「勇者ハルヒよ」気づけば王宮にいた俺たちは王様から邪悪な魔王を倒すよう依頼され―って、ちょっと待て、この『世界』は何なんだ?わけが解らないまま朝比奈さんの魔法が炸裂して任務達成かと思いきや、長門の「ミッションインコンプリート」の呟きとともに宇宙空間へ飛んだかと思うと舞台は西部劇、果ては神話世界へ―。これはいったい誰の仕業だ。そしてハルヒ、今度のお前は何を想っているんだ?奇想天外の第13巻!

谷川流著 KADOKAWA 770円(税込)

准教授・高槻彰良の推察 11

高槻ゼミの一大イベント、それはゼミ合宿。9月の初め、尚哉は仲間たちと西湖に赴く。先輩方の中間発表、BBQに花火と様々なイベントをこなし、高槻の発案で、尚哉たちは青木ヶ原樹海へ行くことに。そこには意外なあの人がいて…!?ほか、派手めな女子大生からの「ドッペルゲンガーが現れる」という相談や、高槻の因縁の場所を訪れる決意をした尚哉など盛りだくさん。隣り合わせの青春と異界を描く民俗学ミステリ第11弾!

澤村御影著 KADOKAWA 792円(税込)

孤城春たり

借財10万両から蓄財10万両へ―。わずか7年で財政を建て直した備中松山藩の改革。「財政再建の神様」と呼ばれ、藩の要職として、また儒学者として有為の人材を多く育てた山田方谷を筆頭に、時代の波に揉まれながら懸命に生きる人々を描く直木賞作家初の幕末群像劇。「山陽新聞」好評連載待望の書籍化。

澤田瞳子著 徳間書店 2,420円(税込)

人魚が逃げた

小説を愛するすべての人に、この嘘を捧ぐ―。あの三月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって…逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め―。そしてその「人魚騒動」の裏では、五人の男女が「人生の節目」を迎えていた。銀座を訪れた五人を待ち受ける意外な運命とは。「王子」は人魚と再会できるのか。そもそも人魚はいるのか、いないのか…。

青山美智子著 PHP研究所 1,760円(税込)