【指定図書】読書感想画

第36回読書感想画中央コンクールの指定図書が入荷しています。
読書の感動を絵画表現することで想像力や表現力を広げる機会にぜひ。

探花 隠蔽捜査9

横須賀基地付近で殺人事件が発生。竜崎は米海軍犯罪捜査局からリチャード・キジマ特別捜査官の参加を認め、異例の日米合同捜査が始まった。その一方、同期キャリアで腹の内を見せぬ男、八島圭介が警務部長として県警本部に着任。八島には前任地福岡での黒い噂がつきまとっていた。合同捜査が生む軋轢、殺人事件の波紋。神奈川県警刑事部長・竜崎伸也は、頭脳と決断力で難局を打開してゆく。

今野敏著 新潮社 825円(税込)

勘定侍柳生真剣勝負 8 愚王

三代将軍徳川家光から柳生左門に届けられた密書。その恐るべき中身は、「柳生を滅ぼせ」。父・柳生宗矩の策により、愛する家光から引き剥がされ、江戸から遠い柳生の庄に押し込められていた左門は快哉を叫ぶ。ようやく公方さまの元に帰れると。歓喜のあまりについに乱心、御家の藩士に牙を剥いた左門は悪鬼と化した。一方、ひと足遅れで領内に足を踏み入れた淡海一夜と柳生十兵衛は、酸鼻を極めた地獄絵図を目の当たりにして息を呑む。柳生最大の危機に一夜が取った計とは?そして、待ち伏せる左門と迎え撃つ十兵衛、兄弟激闘の行方は?驚天動地の第八弾!

上田秀人著 小学館 781円(税込)

珈琲色のテーブルクロス 杉原爽香〈51歳の冬〉

杉原爽香は、余命わずかの老人・汐見忠士から、ある人物への遺言を託されてしまう。一方、高校一年の笹井友美は、家庭教師だった篠原純代と偶然に再会し、誘われるまま入り浸るように。そんな中、爽香は新幹線のホームで“包み”を拾う。落とし主の井出温子はこれから駆け落ちすると言うが、その後、車内で死体となって発見され…。人気シリーズ第三十七弾!

赤川次郎著 光文社 748円(税込)

赤と青とエスキース

メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。彼らは「期間限定の恋人」としてつきあい始めるが…(「金魚とカワセミ」)。額縁工房に勤める空知は、仕事を淡々とこなす毎日に迷いを感じていた。そんな時、『エスキース』というタイトルの絵に出会い…(「東京タワーとアーツ・センター」)。1枚の絵画をめぐる、5つの愛の物語。彼らの想いが繋がる時、奇跡のような真実が現れる―。2022年本屋大賞2位作品、待望の文庫化。

青山美智子著 PHP研究所 858円(税込)

穢れた聖地巡礼について

フリー編集者の小林が出版社に持ち込んだのは、心霊スポット突撃系YouTuberチャンイケこと、池田の『オカルトヤンキーch』のファンブック企画だった。しかし、書籍化企画を通すには『オカルトヤンキーch』のチャンネル登録者数は心許ない。企画内容で勝負するべく、過去に動画で取り上げた心霊スポットの追加取材を行うことに。池田と小林はネットなどで集めた情報をもとに、読者が喜びそうな考察をでっちあげていく--。 (『オカルトヤンキーch』ファンブックより一部抜粋)『変態小屋の真相判明!』もともと変態が盗撮した写真のコレクションを保管するための場所ではないかという噂で有名だった当スポットだが、我々の追加取材によりここが実は全く別の目的で使われていたことが判明。さらに動画内に映っていた一枚の写真が、とある女性の自殺直前に撮られたものであることを突き止めた。この写真に写った女性について、次項で詳しく考察していく--。

背筋著 KADOKAWA 1,430円(税込)

短物語

初期三十三編に六つの書き下ろし短々編を加えた身近な物語!これぞ現代の怪異!怪異!怪異!
西尾維新がおくる青春怪異譚<物語>シリーズ、初の短々編集!収録作「ひたぎブッフェ」「まよいルーム」「するがコート」「なでこプール」「つばさソング」ほか*2024年『<物語>シリーズ オフ&モンスターシーズン』アニメ化!

西尾維新著 講談社 1,760円(税込)

迷惑な終活

やり残したことにケリをつけるのが、本当の終活だ。

年金暮らしの原夫妻。妻の礼子はいわゆる終活に熱心だが、夫の英太は「生きているうちに死の準備はしない」という主義だ。そんな英太があるきっかけから終活をしようと思い立つ。それは家族や他人のためではなく、自分の人生にケリをつけること。彼は周囲にあきれられながらも高校時代の純愛の相手に会うため動き始める。やがて、この終活が思わぬ事態を引き起こし──。

『終わった人』『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』『老害の人』に続く著者「高齢者小説」第5弾!

内館牧子著 講談社 1,870円(税込)

方舟

柊一は友人らとともに山奥の地下建築で夜を越すことに。だが、地震によって出入り口はふさがれ地下水が流入し始める。そして、その矢先に起こった殺人。だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。―犯人以外の全員が、そう思った。本格ミステリー界に新風を吹き込んだ雄編。週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2022年12月8日号)国内部門、MRC大賞2022、1位。

夕木春央著 講談社 913円(税込)