明智恭介の奔走

神紅大学ミステリ愛好会会長・明智恭介。事件を求めて名刺を配り歩く彼は、果たして名探偵なのか、ただのトラブルメーカーなのか--大学のサークル棟で泥棒同士が鉢合わせした盗難騒ぎ、夏休み直前に起きた宗教学試験問題漏洩事件、助手であり唯一の会員・葉村譲を巻き込んで繰り広げる日常の謎など、『屍人荘の殺人』以前に起きた5つの事件を描く、待望の〈明智恭介〉シリーズ第一短編集!

今村昌弘著 東京創元社 1,870円(税込)

【人物伝】新紙幣発行

渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎
新紙幣の肖像3名の人物伝が各出版社より刊行されています。

また、記念グッズとして店内にてお札のデザイン風のイラストがプリントされたタオルを販売しております。
 小サイズ 550円(税込)
 大サイズ 770円(税込)

よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続

江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。話はけっして外には漏らさない。聞き手を務める小旦那の富次郎は、従妹であるおちかのお産に備え、百物語をしばらく休むことに決めた。休止前最後に語り手となったのは、不可思議な様子の夫婦。語られたのは、かつて村を喰い尽くした“ひとでなし”という化け物の話だった。どこから読んでも面白い!宮部みゆき流の江戸怪談。

宮部みゆき著 KADOKAWA 1,056円(税込)

塞王の楯 上下

2021年 第166回 直木賞受賞

幼い頃、落城によって家族を喪った石工の匡介。彼は「絶対に破られない石垣」を造れば、世から戦を無くせると考えていた。一方、戦で父を喪った鉄砲職人の彦九郎は「どんな城も落とす砲」で人を殺し、その恐怖を天下に知らしめれば、戦をする者はいなくなると考えていた。秀吉が死に、戦乱の気配が近づく中、琵琶湖畔にある大津城の城主・京極高次は、匡介に石垣造りを頼む。攻め手の石田三成は、彦九郎に鉄砲作りを依頼した。大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、信念をかけた職人の対決が幕を開ける。ぶつかり合う、矛楯した想い。答えは戦火の果てに―。「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、圧倒的戦国小説!

今村翔吾著 集英社 上880円(税込)
今村翔吾著 集英社 下880円(税込)

黒牢城

信長に叛逆した荒木村重と囚われの黒田官兵衛。謎解きと劇的人間ドラマ。本能寺の変より約三年前。信長に叛逆し籠城した荒木村重は城内で発生する怪事件に悩まされる。人質の不審死、旅僧の殺害、裏切り者の影――。村重は幽閉した織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう命じるが――。

第12回 山田風太郎賞受賞
第166回 直木賞受賞

米澤穂信著 KADOKAWA 1,056円(税込)

成瀬は信じた道をいく

唯一無二の主人公、再び。…と思いきや、まさかの事件が勃発!?我が道を突き進む成瀬あかりは、今日も今日とて知らぬ間に、多くの人に影響を与えていた。「ゼゼカラ」ファンの小学生、成瀬の受験を見守る父、近所のクレーマー(をやめたい)主婦、観光大使になるべくして生まれた女子大生…個性豊かな面々が新たな成瀬あかり史に名を刻む。そんな中、幼馴染の島崎が故郷に帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており…!?

宮島未奈著 新潮社 1,760円(税込)

ソードアートオンライン28ユナイタル・リング7

キリトvs謎多き“銃使い”イスタル。アリスvs皇帝アグマール。宇宙軍基地とセントラル・カセドラルを舞台に繰り広げられる戦いが激化していく中、かつての“アンダーワールド”の守護者たちが、ついに覚醒する。整合騎士第二位、ファナティオ・シンセシス・ツー。そして“いにしえの七騎士”が一人、その名は―。一方、現実世界の明日奈にも、思いがけない再会が訪れる。「…ごめん、アスナ。二年間、一度も連絡しなくて」新たな出会い、そして再会が待つ“ユナイタル・リング”編、第七章!

川原礫著 KADOKAWA 748円(税込)

白鳥とコウモリ 上下

二〇一七年、東京竹芝で善良な弁護士、白石健介の遺体が発見された。捜査線上に浮かんだ倉木達郎は、一九八四年に愛知で起きた金融業者殺害事件と繋がりがある人物だった。そんな中、突然倉木が二つの事件の犯人と自供。事件は解決したと思えたが。「あなたのお父さんは嘘をついています」。被害者の娘と加害者の息子は、互いの父の言動に違和感を抱く。
父の死に疑問を持つ美令と父の自供に納得できない和真。事件の蚊帳の外の二人は“父の真実”を調べるため、捜査一課の五代の知恵を借り禁断の逢瀬を重ねる。過去と現在、東京と愛知、健介と達郎を繋ぐものは何か。やがて美令と和真は、ふたり愛知へ向かうが、待ち受けていた真実は―。光と影、昼と夜。果たして彼等は手を繋いで、同じ空を飛べるのか。

東野圭吾著 幻冬舎 880円(税込)
東野圭吾著 幻冬舎 880円(税込)