あえのがたり

小説を読み、未来につなぐ。能登半島応援チャリティ小説企画。加藤シゲアキ「そこをみあげる」神に見放され、何一つうまくいかなかった男が山で見つけたのは打ち捨てられた船だった。 朝井リョウ「うらあり」ある島を訪れた男女4人。人々はあたたかく迎えてくれたのだが。 今村昌弘「予約者のいないケーキ」このサプライズケーキは、一体誰に提供すればいいのだろう。 蝉谷めぐ実「溶姫の赤門」加賀藩主・前田斉泰への輿入れを前に、徳川の姫は思い悩んでいた―。 荒木あかね「天使の足跡」大事なミニブタも夫もいなくなってしまった。あと残っているのは、娘だけ。 麻布競馬場「カレーパーティー」少数精鋭のチームに配属され、親睦を深めるための癖のあるカレーパーティーが始まる。 柚木麻子「限界遠藤のおもてなしチャレンジ」あんたがおもてなししている場合なの?友の危機に集まったのは『スーパーゴリオ爺さんズ』。 小川哲「エデンの東」担当編集者から届いたメールに、私は激怒した。もっとわかりやすくしてほしい、だと? 佐藤究「人新世爆発に関する最初の報告」プラスチックが漂着する小さな漁村に暮らすカロイは“新聞島”と呼ばれる無人島に惹かれていた。 今村翔吾「夢見の太郎」「夢がある」と周囲に語って以来、太郎は主から疑いの目を向けられ―。

加藤シゲアキほか 講談社 2,200円(税込)

楽園の楽園

これはディストピア小説か、ユートピア小説か?大規模停電、強毒性ウィルスの蔓延、飛行機墜落事故などが立て続けに発生し、世界は急速に混乱に陥った。これらすべての原因は謎の人工知能『天軸』の暴走と考えられた。五十九彦、三瑚嬢、蝶八隗の選ばれし三人は、人工知能の開発者が描いたという巨大な樹の絵画『楽園』を手掛かりに、暴走する『天軸』の所在を探る。旅路の果てには、誰も想像できない結末が待ち受ける。壮大で、不思議で、だけど皮肉なアドベンチャー。

伊坂幸太郎著 中央公論新社 1,650円(税込)

歌集 ゆふすげ

三日の旅終へて還らす君を待つ庭の夕すげ傾ぐを見つつ--昭和から平成の終わりまでに詠まれながら、これまで私たちの目に触れることのなかった四六六首を収録する。よろこび、悲しみ、ときに言葉にできない驚きや共感……。うつろう時間の中で三一文字に凝縮された豊かな世界。その扉がいま開かれる。解説・永田和宏。

美智子著 岩波書店 1,980円(税込)

【べらぼう】蔦屋重三郎

NHK大河ドラマ「べらぼう」の主人公蔦屋重三郎をテーマニした書籍を集めてみました。
児童書からドラマガイドなど多数出版されていますのでぜひご一読ください。

新たな明日 助太刀稼業3

豊後・佐伯藩から二人を追ってきた奉行・下野江がついに現れた!助太刀稼業を続ける神石嘉一郎は、毛利助八郎の驚くべき変貌や個性豊かな女武芸者らを目の当たりにし、大いに刺激を受ける。そんな時、江戸の娘たちが佃沖の異人船に捕らわれているとの知らせが―新しい冒険ストーリーが堂々完結。

佐伯泰英著 文藝春秋 880円(税込)

機械仕掛けの太陽

大学病院でコロナ病棟の担当者に任命されたシングルマザーの医師・椎名梓。同じ病院の看護師・硲瑠璃子は恋人と同棲中だが、独身ゆえにコロナ病棟勤務を命じられる。そして七十歳を超え持病もありながら地域の患者を救うためコロナに立ち向かう町医者の長峰邦昭。戦場と化した医療現場の2年半のリアルを描く感動の物語。

知念実希人著 文藝春秋 990円(税込)

砂男

都市伝説“砂男”を調べていた学者が刺殺された。死体にはなぜか砂時計の砂が撒かれていて…。奇怪な殺人事件に火村とアリスが挑む表題作など、これまで雑誌掲載のみとなっていた幻の“火村シリーズ”2作をはじめ、“江神シリーズ”やノンシリーズの貴重な作品が一冊に!すべて単行本未収録。ファン垂涎のミステリ6編。

有栖川有栖著 文藝春秋 880円(税込)

財布は踊る

「今よりもう少し、お金がほしい」専業主婦として穏やかに暮らす葉月みづほ。彼女はある夢を実現するために、生活費を切り詰め、人知れず毎月二万円を貯金していた。努力が実り、夢を実現した喜びも束の間、夫に二百万円以上の借金があることが発覚する。株での失敗、リボ払いの罠。日常に潜むお金の落とし穴からどう逃げる?切実な想いと未来への希望を描く「お金のつくりかた」超実践小説。

原田ひ香著 新潮社 781円(税込)

架空犯

誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にも―。燃え落ちた屋敷から見つかったのは、都議会議員と元女優夫婦の遺体だった。華やかな人生を送ってきた二人に何が起きたのか。『白鳥とコウモリ』の世界再び―シリーズ最新作。

東野圭吾著 幻冬舎 2,420円(税込)