コロナと無責任な人たち

パンデミックは人災だ!二〇二〇年一月に始まった新型コロナによるパンデミックは、戦後の平和ボケと馴れ合いを享受してきた日本のリーダーたちの本性を暴いた。また、畑違いの分野の素人がコロナ禍に乗じて根拠のないデマを声高に発信し、そのたびに国民の間で不信と分断が生まれた。本書では政治家、知識人たちの腐敗を抉り出し、知性なき国家の惨状を白日のもとに晒す。

適菜 収著 祥伝社 946円

みんなの買い物大全

今見直したい!食材の買いグセ

スーパーVS生協、まとめ買いVSちょこちょこ買い―あなたに合った「効率的」な買い方が、見つかる!

心地よい暮らし研究会著 ワニブックス 1,540円

JR上野駅公園口

一九三三年、私は「天皇」と同じ日に生まれた―東京オリンピックの前年、男は出稼ぎのために上野駅に降り立った。そして男は彷徨い続ける、生者と死者が共存するこの国を。高度経済成長期の中、その象徴ともいえる「上野」を舞台に、福島県相馬郡(現・南相馬市)出身の一人の男の生涯を通じて描かれる死者への祈り、そして日本の光と闇…。「帰る場所を失くしてしまったすべての人たち」へ柳美里が贈る傑作小説。

柳美里著 河出書房新社 660円(税込)

いっちみち

家族が引き起こした不祥事で故郷を離れ、コロナ禍のなか帰郷した女性。母の実家で、家業代々の秘密を知った息子。両親を事故で失い、我が家にやってきた不思議な従妹。わかりあえると思ったら、遠ざかる。温かいのに怖い。恋があって、愛があって家族になったはずなのに―。「人間」という人生最大のミステリーを描き続けてきた作家による、傑作短編を精選した文庫オリジナルアンソロジー。

乃南アサ著 新潮社 737円(税込)

父渋沢栄一

江戸から昭和へと四つの時代を駆け抜けた実業家、渋沢栄一。新政府では大蔵省の官僚、そして民間では多くの企業の創立や発展に携わる経済人として生きる中で、彼が重要視したのが公益の追求である。道徳に従った活動こそが経済の持続につながるという。息子の視点から、家族とのエピソードを交え栄一の生涯を俯瞰する随一の伝記、待望の文庫化!

渋沢秀雄著 実業の日本社 902円(税込)

向田邦子ベスト・エッセイ

お人好しと意地悪、頑固と機転…人間の面白さを描いた名エッセイ。家族、食、旅など、テーマ別に50篇を精選。

向田邦子著 筑摩書房 990円(税込)

整える習慣

コロナ禍により、知らず知らずのうち心と体は大きなダメージを受けている。そこで大事になるのが、自律神経を整える毎日のちょっとした積み重ね。窮屈な服や靴を選ばない。鞄の中を整理する。ゆっくり話す。ミスはその場でメモ。次にする「一個」を決める。落ち込んだら階段を上り下り。一日一枚写真を撮る…今日からできる108の行動術。

小林弘幸著 日経BP日本経済新聞出版  880円(税込)

推し、燃ゆ

第164回芥川龍之介賞受賞作 逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し??

宇佐見りん著 河出書房新社 1,540円(税込)