J

二人が出会った時、Jは85歳。数々の話題作を放つベストセラー作家であり尼僧(J)。最後の恋の相手は母袋晃平(もたいこうへい)、IT企業を経営する37才。老いてこそ身体(からだ)も心も業火のごとく燃える愛の軌跡。かつてない〈老いの自由〉を描き切った痛切な純愛小説!

延江浩著 幻冬舎 1,760円(税込)

言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

生活や対話の必需品であり、知性や芸術の源である言語。なぜヒトはことばを持つのか? 巨大システムの言語の起源とは? 子どもはいかにことばを覚えるか? ヒトとAI/動物は何が違うのか? 本書は、「言語の本質」という未踏の山に挑む、探求の旅である。鍵は、オノマトペを足場に、アブダクションという推論を使って梯子を登る、人間特有の学ぶ力だ。認知科学者と言語学者が手を組み、言語の発達の謎に答え、ヒトの根源に迫る。

今井むつみ著 中央公論新社 1,056円(税込)

ヨモツイクサ

「黄泉の森には絶対に入ってはならない」 人なのか、ヒグマなのか、禁域の森には未知なる生物がいる。 究極の遺伝子を持ち、生命を喰い尽くすその名は――ヨモツイクサ。 北海道旭川に《黄泉の森》と呼ばれ、アイヌの人々が怖れてきた禁域があった。 その禁域を大手ホテル会社が開発しようとするのだが、作業員が行方不明になってしまう。 現場には《何か》に蹂躙された痕跡だけが残されてた。 そして、作業員は死ぬ前に神秘的な蒼い光を見たという。 地元の道央大病院に勤める外科医・佐原茜の実家は黄泉の森のそばにあり、 7年前に家族が忽然と消える神隠し事件に遭っていて、今も家族を捜していた。 この2つの事件は繋がっているのか。もしかして、ヨモツイクサの仕業なのか……。

知念実希人著 双葉社 1,848円(税込)

美しい日本人

明治以来、日本には、その生き方や考え方において、人を惚れ惚れとさせる「美しい日本人」が数多くいました。そうした“偉人”たちの足跡に触れれば、痛快な思いをしたり考えを改めたりすることもある。“偉人”の人生は、ときとして我が身を映す鏡にもなるのです。

文藝春秋編 文藝春秋 935円(税込)

メメンとモリ

「生きる意味」や「生きる目的」って必要ですか?「必ず死ぬのに、生きる意味ってなに?」。不思議な姉弟のメメンとモリの会話から、そのヒントが見つかるかもしれません。読めば読むほど新しい発見があるヨシタケシンスケ最新作。

ヨシタケシンスケ著 KADOKAWA 1,760円(税込)

街とその不確かな壁

村上春樹、6年ぶりの最新長編1200枚、待望の刊行!  その街に行かなくてはならない。なにがあろうと――〈古い夢〉が奥まった書庫でひもとかれ、呼び覚まされるように、封印された“物語”が深く静かに動きだす。魂を揺さぶる純度100パーセントの村上ワールド。

村上春樹著 新潮社 2,970円(税込)

裁判官の爆笑お言葉集

「死刑はやむを得ないが、私としては、君には出来るだけ長く生きてもらいたい」(死刑判決言い渡しの後で)。裁判官は無味乾燥な判決文を読み上げるだけ、と思っていたら大間違い。ダジャレあり、ツッコミあり、説教あり。スピーディーに一件でも多く判決を出すことが評価される世界で、六法全書を脇におき、出世も顧みず語り始める裁判官がいる。本書は法廷での個性あふれる肉声を集めた本邦初の語録集。

長嶺超輝著 幻冬舎 792円(税込)

本好きの下剋上 第5部11

中央の戦いを終えると、フェルディナンドは次代のユルゲンシュミットへ改革を始める。
 歪んだ王族の世襲を廃し、新しいツェントの選出と決定を急ぐこと。その就任式、グルトリスハイトの継承の儀式の準備が進む一方、女神によって断たれたローゼマインの記憶が戻らない。けれど、周囲の不安をよそに、彼女の頭の中は「図書館都市計画」で楽しくなってきて……。
 第五部完結目前! 新時代への助走ーー自らが選択した未来へ突き進め!
 書き下ろし短編×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!

香月美夜著 TOブックス 1,320円(税込)

コメンテーター

直木賞受賞、累計290万部の人気シリーズ17年ぶりに復活! 低視聴率にあえぐワイドショーのスタッフの圭介は、母校のつてで美人精神科医をコメンテーターとしてスカウトしようとする。が、行き違いから伊良部とマユミが出演することに。案の定、ふたりは放送事故寸前のコメントを連発するが、それは暴言か、はたまた金言か!?

奥田英朗著 文藝春秋 1,760円(税込)