続・山女日記 残照の頂

亡き夫に対して後悔を抱く女性と、人生の選択に迷いが生じる会社員。(『後立山連峰』)。失踪した仲間と、ともに登る仲間への、特別な思いを胸に秘める音大生。(『北アルプス表銀座』)。娘の夢を応援できない母親と、母を説得したい山岳部の女子大生。(『立山・剱岳』)。コロナ禍、三〇年ぶりの登山をかつての山仲間と報告し合う女性たち。(『武奈ヶ岳・安達太良山』)。日々の思いを噛み締めながら、一歩一歩、山を登る女たち。山頂から見える景色は、これから行くべき道を教えてくれる。

湊かなえ著 幻冬舎 1,650円(税込)

夜が明ける

思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長、そして変わりゆく日々を生きる奇跡。まだ光は見えない。それでも僕たちは、夜明けを求めて歩き出す。現代日本に確実に存在する貧困、虐待、過重労働―。「当事者でもない自分が、書いていいのか、作品にしていいのか」という葛藤を抱えながら、社会の一員として、作家のエゴとして、全力で書き尽くした渾身の作品。

西加奈子著 新潮社 2,035円(税込)

月夜の森の梟

「年をとったおまえを見たかった。見られないとわかると残念だな」作家夫婦は病と死に向きあい、どのように過ごしたのか。残された著者は過去の記憶の不意うちに苦しみ、その後を生き抜く。心の底から生きることを励ます喪失エッセイ52編。

小池真理子著 朝日新聞出版 1,320円(税込)

親愛なるあなたへ

小説家を目指す春樹。ミュージシャンを夢見る雪。そして、二人を見守る人たち。それぞれの哀しみを背負いながら、高校三年間、寄り添うように生きていく。ところが突如、平穏な日々に悲劇が訪れた。隠蔽、苦悩、決断の果てに待つ衝撃の結末とは?すべての答えは卒業式当日。私は、あなたの「爆弾」になる―カリスマアーティストが贈る小説×音楽の物語世界。

カンザキイオリ著 河出書房新社 1,375円(税込)

私が見た未来 完全版

メーカーコメント

幻の“予言漫画”が緊急復刻!!東日本大震災を予言した漫画として話題沸騰。絶版の本作に改訂を加え、たつき諒の全ての予知夢を解説した完全版、および災害予言・警告書として復刻する。【商品内容の一部変更のお知らせ】制作の過程で新たな事実が判明し、内容の一部を変更させていただくことになりました。本書は1999年に発表された作品の改訂で、読み解きや解釈を加える構成を予定していましたが、未発表の原稿や新たな予知夢が出てきたため、内容を大幅に見直すことにいたしました。また、取材を通じて、8月の富士山の噴火をはじめとする様々な予言の中に、著者の意図と異なる不確かな情報が確認されましたので併せてご報告させていただきます。すでにご予約いただいたお客様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご購入前に今一度内容のご確認をお願い申し上げます。

たつき諒著 飛鳥新社 1,200円(税込)

むき出し

小さい頃から、殴って、殴られるのが普通だった。誰も本当のことを教えてくれなかった。なぜ自分だけが、こんな目にあうんだろう―上京して芸人となった石山の前に現れる、過去の全て。ここにいるのは、出会いと決断があったから。著者渾身の初小説。

兼近大樹著 文藝春秋 1,760円(税込)

むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました

日本昔ばなし×本格ミステリふたたび! 2019年4月に刊行されるやいなや瞬く間にベストセラーとなった『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の続編が誕生。今回収録されたのは、「かぐや姫」「おむすびころころ」「わらしべ長者」「さるかに合戦」「ぶんぶく茶釜」の5編。果たしてこれらの昔ばなしがどんなミステリになったのか。各作品を通してのテーマが隠されており、それぞれのつながりも楽しい短編集です。

青柳碧人著 双葉社 1,485円(税込)

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2

中学生の「ぼく」の日常は、今も世界の縮図のよう。授業でのスタートアップ実習、ノンバイナリーの教員たち、音楽部でのポリコレ騒動、ずっと助け合ってきた隣人との別れ、そして母の国での祖父母との旅――“事件”続きの暮らしの中で、少年は大人へのらせん階段を昇っていく。80万人が読んだ「親子の成長物語」、ついに完結。

ブレイディみかこ著 新潮社 1,430円(税込)

EV(イブ)

多くの日本人が知らない事実―。ガソリンエンジンの新車販売の禁止。そして、その対応に日本企業が、大きく遅れをとっていること。深刻な地球温暖化の前に、欧米では遅くとも2035年までにエンジン車の新車販売が規制される。つまり新車販売は電気のみで動く車に限られるのだ。加えて中国が2030年をめどに、国内の新車販売をすべて環境対応車に変更するという。このような世界情勢を前にしても、既存産業への配慮と圧力から日本政府は有効な手を打てずにいた。経産省の自動車課に籍を置く瀬戸崎啓介は焦りを募らせる。このままでは、日本の自動車関連就業人口534万人のうち多くが路頭に迷う可能性がある。だが、いったいどうすればいいのか…?

高嶋哲夫著 角川春樹事務所 1,870円(税込)

民王 シベリアの陰謀

人を凶暴化させる謎のウイルスに、マドンナこと高西麗子環境大臣が感染した。止まらぬ感染拡大、陰謀論者の台頭で危機に陥った、第二次武藤泰山内閣。ウイルスはどこからやってきたのか?泰山は国民を救うべく、息子の翔、秘書の貝原とともに見えない敵に立ち向かう―!!『民王』待望の続編!

池井戸潤著 KADOKAWA 1,760円(税込)