足で歩いた頃のこと

若き放浪の日々をつづる表題エッセイほか、2010年代の作品を中心とした詩画63点およびエッセイ16篇を所収。

星野富弘著   偕成社   1,728円(込)

劇場

演劇を通して世界に立ち向かう永田と、その恋人の沙希。夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った―。『火花』より先に書き始めていた又吉直樹の作家としての原点にして、書かずにはいられなかった、たったひとつの不器用な恋。夢と現実のはざまにもがきながら、かけがえのない大切な誰かを想う、切なくも胸にせまる恋愛小説。

 

又吉直樹著   新潮社  1,404円(込)

置かれた場所で咲いた渡辺和子シスターの生涯

「人間に上下はありません。しかし、人格に上下はあります」2・26事件、大失恋、ルルドの泉、マザー・テレサ…2016年12月30日に、すい臓がんで89歳の生涯を閉じたシスターの思い出を、30年以上にわたり“名誉息子”として心の交流を重ねてきた著者が語り尽くす。

 

保江邦夫著   マキノ出版  1,404円(込)

ツバキ文具店

 

ラブレター、絶縁状、天国からの手紙…。鎌倉で代書屋を営む鳩子の元には、今日も風変わりな依頼が舞い込む。伝えられなかった大切な人への想い。あなたに代わって、お届けします。

 

小川 糸著   幻冬舎  1,512円(込)

蜜蜂と遠雷

私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!

直木賞と本屋大賞 ダブル受賞

 

恩田 陸著   幻冬舎   1,944円(込)

九十歳。何がめでたい

御年九十二歳、もはや満身創痍。ヘトヘトでしぼり出した怒りの書。全二十八編

 

佐藤愛子著   小学館   1,296円(込)

か「」く「」し「」ご「」と「

みんなは知らない、ちょっとだけ特別なちから。そのせいで、君のことが気になって仕方ないんだ―きっと誰もが持っている、自分だけのかくしごと。5人のクラスメイトが繰り広げる、これは、特別でありふれた物語。共感度No.1の青春小説!

住野よる著   新潮社   1,512円(込)

ハリネズミの願い

愛なるどうぶつたちへ ぼくの家にあそびに来るよう、キミたちみんなを招待します。…でも、だれも来なくてもだいじょうぶです。」ハリネズミに友だちはできるのか?オランダでもっとも敬愛される作家による、臆病で気むずかしいあなたのための物語。

トーン・テヘレン著  新潮社  1,404円(込)

今日の人生

むなしい日も、幸せな日も、おいしいものを食べた日も、永遠の別れが訪れた日も……。益田ミリさんの人生がつまり、初めて「死」について書いた著者の転換点となる最高傑作・コミックエッセイ。

 

益田ミリ著   ミシマ社   1,620円(込)

騎士団長殺し 第一部

『1Q84』から7年――、 待ちかねた書き下ろし本格長編 その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。

 

村上春樹著   新潮社  1,944円(込)   第二部 同時発売 1,944円(込)