さらば故里よ 助太刀稼業 1

豊後毛利家の徒士並・神石嘉一郎。ある日身に覚えのない罪を着せられ脱藩を余儀なくされたが、大坂へ向かう船には「そなたが頼りだ」と毛利家の三男・助八郎が待ち構えていた。家宝の刀を持ち出した若様となぜか旅をする羽目になったものの、金もないコネもない…嘉一郎の運命やいかに?新時代を切り開くシリーズが開幕!

佐伯泰英著 文藝春秋 880円(税込)

百年の孤独

蜃気楼の村マコンドを開墾しながら、愛なき世界を生きる孤独な一族、その百年の物語。錬金術に魅了される家長。いとこでもある妻とその子供たち。そしてどこからか到来する文明の印……。目も眩むような不思議な出来事が延々と続くが、予言者が羊皮紙に書き残した謎が解読された時、一族の波乱に満ちた歴史は劇的な最後を迎えるのだった。世界的ベストセラーとなった20世紀文学屈指の傑作。

Gガルシア=マルケス著 新潮社 1,375円(税込)

N

「本書は6つの章で構成されていますが、読む順番は自由です。はじめに、それぞれの章の冒頭部分だけが書かれています。読みたいと思った章を選び、そのページに移動してください。物語のかたちは、6×5×4×3×2×1=720通り。読者の皆様に、自分だけの物語を体験していただければ幸いです。/著者より」未知の読書体験を約束する、前代未聞の一冊!この物語をつくるのは、あなたです。

道尾秀介著 集英社 990円(税込)

#真相をお話しします

島育ちの仲良し小学生四人組。あの日「ゆーちゅーばー」になることを夢見た僕らの末路は…(「#拡散希望」)。マッチングアプリでパパ活。リモート飲み会と三角関係。中学受験と家庭教師。精子提供と殺人鬼。日常に潜む「何かがおかしい」。その違和感にあなたは気づくことができるか。新時代のミステリの旗手による、どんでん返しの五連撃。日本推理作家協会賞受賞作を含む、傑作短編集。

結城真一郎著 新潮社 649円(税込)

赤と青のガウン オックスフォード留学記

女性皇族として初めて海外で博士号を取得された彬子女王殿下による英国留学記。待望の文庫化!英国のオックスフォード大学マートン・コレッジでの、2001年9月から1年間、そして2004年9月から5年間の留学生活の日々--。当時の心情が瑞々しい筆致で綴られた本作品に、新たに「文庫版へのあとがき」を収録。

彬子女王著 PHP研究所 1,320円(税込)

よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続

江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。話はけっして外には漏らさない。聞き手を務める小旦那の富次郎は、従妹であるおちかのお産に備え、百物語をしばらく休むことに決めた。休止前最後に語り手となったのは、不可思議な様子の夫婦。語られたのは、かつて村を喰い尽くした“ひとでなし”という化け物の話だった。どこから読んでも面白い!宮部みゆき流の江戸怪談。

宮部みゆき著 KADOKAWA 1,056円(税込)

塞王の楯 上下

2021年 第166回 直木賞受賞

幼い頃、落城によって家族を喪った石工の匡介。彼は「絶対に破られない石垣」を造れば、世から戦を無くせると考えていた。一方、戦で父を喪った鉄砲職人の彦九郎は「どんな城も落とす砲」で人を殺し、その恐怖を天下に知らしめれば、戦をする者はいなくなると考えていた。秀吉が死に、戦乱の気配が近づく中、琵琶湖畔にある大津城の城主・京極高次は、匡介に石垣造りを頼む。攻め手の石田三成は、彦九郎に鉄砲作りを依頼した。大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、信念をかけた職人の対決が幕を開ける。ぶつかり合う、矛楯した想い。答えは戦火の果てに―。「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、圧倒的戦国小説!

今村翔吾著 集英社 上880円(税込)
今村翔吾著 集英社 下880円(税込)

黒牢城

信長に叛逆した荒木村重と囚われの黒田官兵衛。謎解きと劇的人間ドラマ。本能寺の変より約三年前。信長に叛逆し籠城した荒木村重は城内で発生する怪事件に悩まされる。人質の不審死、旅僧の殺害、裏切り者の影――。村重は幽閉した織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう命じるが――。

第12回 山田風太郎賞受賞
第166回 直木賞受賞

米澤穂信著 KADOKAWA 1,056円(税込)

ソードアートオンライン28ユナイタル・リング7

キリトvs謎多き“銃使い”イスタル。アリスvs皇帝アグマール。宇宙軍基地とセントラル・カセドラルを舞台に繰り広げられる戦いが激化していく中、かつての“アンダーワールド”の守護者たちが、ついに覚醒する。整合騎士第二位、ファナティオ・シンセシス・ツー。そして“いにしえの七騎士”が一人、その名は―。一方、現実世界の明日奈にも、思いがけない再会が訪れる。「…ごめん、アスナ。二年間、一度も連絡しなくて」新たな出会い、そして再会が待つ“ユナイタル・リング”編、第七章!

川原礫著 KADOKAWA 748円(税込)

白鳥とコウモリ 上下

二〇一七年、東京竹芝で善良な弁護士、白石健介の遺体が発見された。捜査線上に浮かんだ倉木達郎は、一九八四年に愛知で起きた金融業者殺害事件と繋がりがある人物だった。そんな中、突然倉木が二つの事件の犯人と自供。事件は解決したと思えたが。「あなたのお父さんは嘘をついています」。被害者の娘と加害者の息子は、互いの父の言動に違和感を抱く。
父の死に疑問を持つ美令と父の自供に納得できない和真。事件の蚊帳の外の二人は“父の真実”を調べるため、捜査一課の五代の知恵を借り禁断の逢瀬を重ねる。過去と現在、東京と愛知、健介と達郎を繋ぐものは何か。やがて美令と和真は、ふたり愛知へ向かうが、待ち受けていた真実は―。光と影、昼と夜。果たして彼等は手を繋いで、同じ空を飛べるのか。

東野圭吾著 幻冬舎 880円(税込)
東野圭吾著 幻冬舎 880円(税込)