翡翠牌の持ち主である皇族の末裔を追う中で、猫猫たちは禁書でありながら優れた医学書でもある『華佗の書』を手に入れた。傷んだその書が復元されるのを待つうち、医官たちは抜き打ち試験を受けさせられる。猫猫は試験に合格して養父である羅門の下で投薬実験を行うことになり、羅門から医術について学べることを喜ぶが、その実験は大掛かりであり、市井の病人たちを使うというものだった。薬が効かぬ者は、場所を移されて外科手術が行われるというのだが-----。

株式会社 山田快進堂
翡翠牌の持ち主である皇族の末裔を追う中で、猫猫たちは禁書でありながら優れた医学書でもある『華佗の書』を手に入れた。傷んだその書が復元されるのを待つうち、医官たちは抜き打ち試験を受けさせられる。猫猫は試験に合格して養父である羅門の下で投薬実験を行うことになり、羅門から医術について学べることを喜ぶが、その実験は大掛かりであり、市井の病人たちを使うというものだった。薬が効かぬ者は、場所を移されて外科手術が行われるというのだが-----。
大学に通う清霞は、学業の合間に対異特務小隊の任務を請け負っている。その優秀さから五道隊長と光明院副隊長にしつこく隊に勧誘され辟易していた。そんな中、伝説の異形・土蜘蛛が現れて―軍人としての清霞の原点が明らかに(「霖雨がやむとき」)。夫婦となった美世と清霞は、葉月の勧めで休養のため久堂家本邸に泊まることに。激動の日々を乗りこえたふたりにようやく甘く優しい時間が訪れる(「愛の証」)。「わたしの幸せな結婚」はじまりの物語とこれからを描く、珠玉の短編集。
三つの時代をまたぎ紐解く鎌倉文庫の謎。まだ梅雨の始まらない五月の終わりの鎌倉駅。よく似た顔立ちだが世代の異なる三人の女性が一堂に会した。戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。千冊あったといわれる貸出本も発見されたのはわずか数冊。では残りはどこへ―夏目漱石の初版本も含まれているというその行方を捜す依頼は、昭和から始まり、平成、令和のビブリア古書堂の娘たちに受け継がれていく。十七歳の「本の虫」三者三様の古書に纏わる物語と、時を超えて紐解かれる人の想い。
「あのときのわたしには、自分よりも大切なひとがいた。それが、永遠に続くものだと信じていた」2024年3月22日(金)映画公開が決定した、川村元気による究極の恋愛小説をコミカライズ!精神科医の藤代のもとに、大学時代の恋人・ハルから一通の手紙が届くーー。ハルとの思い出に心がとらわれていくうちに、婚約者の弥生が姿を消して…。
明和九年(一七七二年)、「行人坂の大火」の後の五鈴屋ゆかりのひとびとの物語。八代目店主周助の暖簾を巡る迷いと決断を描く「暖簾」。江戸に留まり、小間物商「菊栄」店主として新たな流行りを生みだすべく精進を重ねる菊栄の「菊日和」。姉への嫉妬や憎しみに囚われ続ける結が、苦悩の果てに漸く辿り着く「行合の空」。還暦を迎えた幸が、九代目店主で夫の賢輔とともに、五鈴屋の暖簾をどう守り、その商道を後世にどう残すのかを熟考し、決意する「幾世の鈴」。初代徳兵衛の創業から百年を越え、いざ、次の百年へ──。
玉川上水の河川敷で元小学校教員の小村春吉87歳が遺体で発見された。高齢の犠牲者に戸惑う岩倉だったが、やがて自首してきた三嶋輝政も87歳、岩倉にとって過去最高齢の容疑者だった。三嶋は殺人の経緯については素直に自白するが、なぜか動機だけは頑なに語ろうとしない。知り合ってから60年越しに起きた殺人事件の真相は?
52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―。
江戸町名主の跡取り息子・麻之助の元に、縁談が三つもやってきた!しかも、一人は江戸一と謳われる美人。だが、いずれも何やら事情を抱えているようで…。なかなかまとまらず周囲がやきもきするなか、ついに麻之助は祝言を迎えることになる。ここから始まる未来を予感させる、大人気シリーズ第八弾!
書院番の新参がいじめに耐えかね、三名の古参を斬り殺す刃傷事件が起きた。二百二十五石の小旗本で無役の北条志真佑は、番士を一新し再編された組に抜擢され、妹の幸や叔父の相模八左衛門とともに喜んでいた。上泉新陰流を使い、十一代将軍徳川家斉の世子・家慶の力にならんと腕を撫す志真佑だったが…。新シリーズ始動!
「忠告だ。影山には近づくな」川崎中央署の若手刑事・村上翼は、管内で起きた人質事件をきっかけにベテラン刑事・影山康平に目をつけられ、強引に連れ回されるようになる。署内の誰もが“裏切り者”と敬遠する影山が、実は10年前に起きた未解決の殺人事件を独自に捜査し続けていると知り、村上も事件解明へと乗り出す。しかしその矢先、新たな殺人事件が発生。村上は2つの事件の繋がりに気づくのだが…。圧巻の警察小説!