長崎から戻った万造は、相棒の松吉と便利屋“万松屋”を始めた。だが、請けた仕事を軒並み騒動に変えてゆく!理屈をこねくり回す若者が女医のお満に弟子入り志願!?「おみたて」、常陸へ三十両をもらいに行く道中、迷子の金太が一揆寸前の農村に現れる「はらぺこ」、言葉の遅い子の優しさが、ある縁を再び結ぶ「らいぞう」の三篇収録。笑って泣ける、大人気時代小説。

株式会社 山田快進堂
長崎から戻った万造は、相棒の松吉と便利屋“万松屋”を始めた。だが、請けた仕事を軒並み騒動に変えてゆく!理屈をこねくり回す若者が女医のお満に弟子入り志願!?「おみたて」、常陸へ三十両をもらいに行く道中、迷子の金太が一揆寸前の農村に現れる「はらぺこ」、言葉の遅い子の優しさが、ある縁を再び結ぶ「らいぞう」の三篇収録。笑って泣ける、大人気時代小説。
おくるみ、うぶぎ、しお、ゆき、こおり、つき、こめ…。「白いもの」の目録を書きとめ紡がれた六十五の物語。生後すぐ亡くなった姉をめぐり、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と、朝鮮半島の記憶が交差する、儚くも偉大な命の鎮魂と恢復への祈り。アジアを代表する作家による奇蹟的傑作。
ある事件で妻子を亡くした拓海は、大物地面師・ハリソン山中のもとで不動産詐欺を行っていた。次に狙うのは市場価値100億円という前代未聞の物件。一方、定年間近の刑事・辰は、彼らを追ううちにハリソンが拓海の過去に関わっていたことを知る。一か八かの詐欺取引、難航する捜査。双方の思惑が交錯した時、衝撃的な結末が明らかに―。圧倒的なリアリティーで描く、新時代のクライムノベル。
現役大学生で何の実績もない新人が、個展を開催!?破格の条件をお膳立てされ、プレッシャーに押し潰されそうになっていた平良。そんな恋人を心配する清居は、自分を神と崇める平良に、助言もできず葛藤する毎日だ。悩んだ末に平良が会場に選んだのは、なんと廃墟!!異例づくしの初個展が、ついに開催日を迎え!?新進写真家と演技派俳優―目指す場所へ駆け出した二人の試練と成長の軌跡!!
ちゃくちゃくと結婚に向けて準備を進める、沙名子と太陽。名字はジャンケンで“森若”にすることになったけれど、それ以外にも世帯主、本籍地、新居、子供など、話し合わなければならないことは山積みだ。社内の既婚女性たちの家庭事情もいろいろと耳に入ってきて悩ましい。そしてそんな間も仕事は待ってくれない。業務効率向上のためのデジタル化も始まり…?「愛し、敬い、慈しむことを誓いますか?」
東京の荒川の河川敷で高校生の水死体が見つかった。所轄の千住署が自殺と断定するも、本部捜査一課の樋口は別動で調べ始める。その生徒は生前に旅行を計画し、遺体の首筋にはひっかき傷があった。だが樋口は千住署からは猛反発を受け、本部の上司には激しく叱責される。彼の刑事人生はここまでか―。組織の狭間で男が正義を貫く傑作警察小説!
離婚したい。でも、お金がない…。夫は暴力を振るうわけでもなく、浮気や借金が発覚したわけでもない。でも、夫の偉そうな物言い、におい…。もうそばに近づくのさえ我慢ならない。五十代の平凡な主婦が、経済的な不安を抱えながらも、友人たちに支えられ新しい一歩を踏み出すまでを描く。
イラストレーターながら今はネットで不用品を売って生計を立てているなっちゃんこと奈津子。大学の非常勤講師を掛け持ちして生活するノエチこと野枝。そんな幼なじみの二人は50歳を迎え、共に独身。生家の築古団地でそれぞれ暮らす。奈津子の部屋で手料理を一緒に食べ、時にはささいなことでケンカもする。高齢のご近所さんのために、二人で一肌脱ぐことだってある。平凡な日々の中にあるちいさな幸せや、心地よい距離感の友情をほっこりと優しく描いた物語。
八咫烏の一族が住まう世界「山内」。正式に即位した弟の奈月彦を支える長束は、自らの護衛をつとめる路近を信じることができない。なぜ彼は自分に忠誠を誓ったのか?答えを求め、ひとりの男のもとを訪れるが―あの政変の裏で、長束とその配下たちが見ていたものとは。深い因縁と山内の行く末がからみあう!
長野県の山奥に聳え立つ洋館、九頭龍邸に招かれた天久鷹央。そこで彼女を待っていたのは、計算機工学の天才、九頭龍零心朗からの「最後の依頼」だった。だが、捜査を開始して間もなく、とある「殺人」が起き、事態は混迷を極めていく。浮かび上がる容疑者たちと、連鎖する事件。そして最後に嫌疑がかかったのは、まさかの…?現役医師が描く本格医療ミステリー、書き下ろし長編!