ロスジェネの逆襲

ときは2004年。銀行の系列子会社東京セントラル証券の業績は鳴かず飛ばず。そこにIT企業の雄、電脳雑伎集団社長から、ライバルの東京スパイラルを買収したいと相談を受ける。アドバイザーの座に就けば、巨額の手数料が転がり込んでくるビッグチャンスだ。ところが、そこに親会社である東京中央銀行から理不尽な横槍が入る。責任を問われて窮地に陥った主人公の半沢直樹は、部下の森山雅弘とともに、周囲をアッといわせる秘策に出た―。直木賞作家による、企業を舞台にしたエンタテインメント小説の傑作!

池井戸 潤著   ダイヤモンド社   1575円(込)

まほろ駅前狂騒曲

 

多田啓介と行天春彦――東京南西部最大の町「まほろ市」で便利屋稼業を営む2人の新たな案件は――子守とバスジャック? 映画化・ドラマ化もされ、シリーズ累計100万部を超える人気シリーズの第3弾は、物語史上最高のてんやわんやを迎えます。子供が嫌いな行天がいるのに事務所で4歳の女の子「はる」を預かることになった多田は、その後あろうことか行天が「はる」とともにバスジャックに巻き込まれたことを知らされます。さらには謎の団体・HHFAとまほろ駅前で対峙することになり、駅前は混沌の渦に――。シリーズ最大の興奮をぜひご堪能下さい。

 

三浦しをん著  文藝春秋  1785円(込)

 

 

 

 

陽だまりの彼女

 

幼馴染みと十年ぶりに再会した俺。かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ冴えないイジメられっ子だった彼女は、モテ系の出来る女へと驚異の大変身を遂げていた。でも彼女、俺には計り知れない過去を抱えているようで―その秘密を知ったとき、恋は前代未聞のハッピーエンドへと走りはじめる!誰かを好きになる素敵な瞬間と、同じくらいの切なさもすべてつまった完全無欠の恋愛小説。

 

越谷オサム著  新潮社  540円(込)

 

小暮写眞館 上、下

家族とともに古い写眞館付き住居に引っ越ししてきた高校生の花菱英一。変わった新居に戸惑う彼に、一枚の写真が持ち込まれる。それはあり得ない場所に女性の顔が浮かぶ心霊写真だった。不動産屋の事務員、垣本順子に見せると「幽霊」は泣いていると言う。謎を解くことになった英一は。待望の現代ミステリー。

 

宮部みゆき著  講談社    上 735円(込)  下 840円(込)

 

 

 

 

 

 

たしなみについて

白洲正子のあまり知られない初期傑作の新書化。毅然として生きていく上で、今の老若男女にも有益な叡智がさりげなくちりばめられる。

 

白洲正子著   河出書房新社  798円(込)

 

 

 

 

 

 

 

疾風ロンド

 

長編ミステリーが、17年ぶり書き下ろし文庫で登場!2013年を締めくくるサプライズ。そのスピード感、その衝撃に酔いしれろ!

 

 

東野圭吾著   実業の日本社   680円(込)

 

 

 

新参者

刑事・加賀恭一郎、日本橋へ。日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。

 

 

東野圭吾著  講談社  735円(込)

 

 

 

永遠の0

「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる―。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。

 

百田尚樹著   講談社   920円(込)

植物図鑑

お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子です―。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご近所で「狩り」する風変わりな同居生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草”恋愛小説。レシピ付き。

 

有川 浩著  幻冬舎  720円(込)

夜行観覧車

父親が被害者で、母親が加害者―。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と、向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。

 

湊 かなえ著  双葉社  680円(込)