ファラオの密室

紀元前14世紀、古代エジプト。死んでミイラにされた神官のセティは、心臓に欠けがあるため、冥界へ行く審判を受けることができない。欠けた心臓を取り戻すために地上に舞い戻ったが、期限は3日。なぜ心臓が欠けたのか―。セティは死の真相を探るうち、密室状態のピラミッドから先王のミイラが消失するという大事件に直面する。タイムリミットが迫るなか、セティはミイラ消失事件の謎を解き明かせるか!?第22回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。

白川尚史著 宝島社 840円(税込)

謎の香りはパン屋から

大学一年生の市倉小春は漫画家を目指しつつ、大阪府豊中市にあるパン屋“ノスティモ”でアルバイトをしていた。あるとき、同じパン屋で働いている親友の由貴子に、一緒に行くはずだったライブビューイングをドタキャンされてしまう。誘ってきたのは彼女のほうなのにどうして?疑問に思った小春は、彼女の行動を振り返り、意外な真相に辿りつく…。パン屋を舞台とした“日常の謎”連作ミステリー!2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作。

土屋うさぎ著 宝島社 1,650円(税込)

一次元の挿し木

ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝人類学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果を担当教授の石見崎に相談しようとした矢先、石見崎は何者かに殺害された。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室から古人骨も盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出すが、予想もつかない大きな企みに巻き込まれていく―。2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞文庫グランプリ受賞作。

松下龍之介著 宝島社 900円(税込)

このミステリーがすごい! 2025年版

36年の信頼と実績を誇る、新作ミステリーランキングブックです。表紙&巻頭では漫画『【推しの子】』を特集。作品の完結を祝し、赤坂アカ氏にお話をうかがいました。更に、デビュー20周年を記念した辻村深月氏×湊かなえ氏道尾秀介氏×加藤隆生氏(SCRAP代表)の二大対談では、ミステリーの過去・今・未来についてたっぷり語っていただいています。ゲーム×ミステリーも特集。「かまいたちの夜」我孫子武丸氏、「Fate/Stay night」奈須きのこ氏のインタビュー、「逆転裁判」巧舟氏「ひぐらしのなく頃に」竜騎士07氏「ダンガンロンパ」小高和剛氏のコラムどでゲームとミステリーの歴史をひもときます。各業界人も注目する2024年の国内&海外のミステリー小説ランキング・ベスト20、超人気作家による自身の新刊情報&特別エッセイなど、例年の人気コンテンツも充実の一冊です。

『このミステリーがすごい!』編集部編 宝島社 900円(税込)

境界線

『護られなかった者たちへ』を超える慟哭--。 戸籍売買の闇を描く社会派ミステリー! 女性の遺体が発見された。身分証から、七年前の東日本大震災で行方不明になっていた人物であることが判明した。名前は笘篠奈津美。宮城県警捜査一課警部・笘篠誠一郎の妻だった。笘篠は遺体の待つ現場へ急ぐ。しかし、目にしたのは妻とはまったくの別人だった。 笘篠は妻を騙られた怒りを抱えながら個人情報の流出経緯と遺体の身元を探る。 しかし、さらに事件が起こりーー。

中山七里著 宝島社 900円(税込)

おわかれはモーツァルト

盲目のピアニストが殺人事件の容疑者に? 友人のピンチに天才ピアニスト・岬洋介が駆けつける! 累計175万部突破の“音楽ミステリー”シリーズ! 友人のピアニスト・榊場を助けるため、岬洋介が活躍する『おわかれはモーツァルト』が待望の文庫化です。 盲目ながらショパン・コンクールで2位に入賞したピアニストの榊場隆平は、クラシック界の話題を独占し人気を集めていた。しかし、「榊場の盲目は芝居ではないか」と絡んでいたフリーライターが銃殺され、榊場は一転犯人として疑われることに。そんな友の窮地を救うべく、榊場と同様、ショパン・コンクールのファイナルに名を連ねたあの男がやって来て……。

中山七里著 宝島社 790円(税込)

このミステリーがすごい!2024年版

35年の信頼と実績を誇る、新作ミステリーランキングブックです。巻頭では『名探偵コナン』30周年を記念し、青山剛昌×東野圭吾の超巨大対談が実現!17,000字に及ぶ、ミステリー界のトップランナー2人の邂逅をお楽しみください。更に、デビュー30周年を記念し、京極夏彦単独インタビューも掲載。最新作『ヌエの碑』のお話もたっぷりうかがいました。そのほかQuizKnock河村拓哉×『君のクイズ』作者・小川哲特別対談などで、2023年のミステリーヒット作に迫ります。各業界人も注目する2023年の国内&海外のミステリー小説ランキング・ベスト20、超人気作家による自身の新刊情報&特別エッセイなど、例年の人気コンテンツも充実の一冊です。

『このミステリーがすごい!』編集部 宝島社 900円(税込)

月曜日の抹茶カフェ

桜並木のそばに佇む「マーブル・カフェ」では、定休日の月曜日に「抹茶カフェ」が開かれ――。ツイていない携帯ショップ店員、愛想のない茶問屋の若旦那、祖母が苦手な紙芝居師、京都老舗和菓子屋の元女将……。一杯の抹茶から始まる、東京と京都をつなぐ心癒やされる物語。

青山美智子著 宝島社 760円(税込)

名探偵のままでいて

かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は、七十一歳となった現在、幻視や記憶障害といった症状の現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。しかし、孫娘の楓が身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻すのだった!そんな中、やがて楓の人生に関わる重大な事件が…。2023年第21回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。

小西マサテル著 宝島社 1,540円(税込)

このミステリーがすごい!2023年版

34年の信頼と実績を誇る、新作ミステリーランキングブックです。 巻頭では『ジョジョの奇妙な冒険』35周年を記念し『岸辺露伴は動かない』を特集。荒木飛呂彦さんへのインタビューや、作家の伊坂幸太郎さん・辻村深月さん・法月綸太郎さん、脚本家・加藤敏幸さんが荒木作品を語るエッセイ、脚本家・小林靖子さんへのメールインタビューを掲載します。 また、西村京太郎さん追悼企画を実施。有栖川有栖さん・大山誠一郎さん・千街晶之さんに「トラベルミステリー」「本格ミステリー」「社会派ミステリー」の三つの視点から、作品を紹介してもらいます。西村さんの担当編集者による座談会も必読です。 各業界人も注目する2022年の国内&海外のミステリー小説ランキング・ベスト20、超人気作家による自身の新刊情報&特別エッセイなど、例年の人気コンテンツも充実の一冊です。

『このミステリーがすごい!』編集部/編 宝島社 750円(税込)