近畿地方のある場所について

背筋と名乗るライターの主人公は友人であり編集者である小沢と一緒にオカルト雑誌を作っていた。そして幾つかの不気味な怪談に近畿地方のある場所がかかわっているのではないかという仮説を立てた二人は調査、考察を進めていく。しかし、ある日小沢は現地へ行くと言い残して失踪してしまうのだった。背筋は行方不明になった小沢の目撃情報を募るため、雑誌記事を中心に様々な媒体・メディアから引用抜粋した――少女失踪事件に関する週刊誌報道、ネットの匿名掲示板に投稿された怖い話、おかしな読者からの手紙等を『近畿地方のある場所について』というタイトルでまとめ、WEB上で情報提供を呼びかけていく。だが、これらの怪談と近畿地方のある場所には恐ろしい事実が隠されていて――。

背筋著 KADOKAWA 1,430円(税込)

ようこそ実力至上主義の教室へ 3年生編1

2年最後の「学年末特別試験」を経て、3年生をAクラスで迎えるにいたった堀北たち元1年Dクラス。だが最大の立役者・綾小路清隆がクラス移籍をしてしまう。堀北クラスの生徒たちは混乱と混沌の感情に陥いるが―たった一つの残酷な事実がそこには存在していた。堀北たち3年Aクラスは、『綾小路清隆』に勝利せねば、Aクラスで卒業できない。成長を見せる龍園とBクラス、綾小路のCクラスと一之瀬のDクラスに新たな繋がりが生じる中、3年最初の特別試験『全体、少数戦学力総合テスト』が発表される!Aクラスで卒業できるのはたった1クラス。頂点に立つのはどのクラスなのか!待望の『3年生編』スタート!

衣笠彰悟著 KADOKAWA 748円(税込)

わたしの幸せな結婚 9

旧都にある久堂家の本家・宮小路家に挨拶へ行くことになった美世と清霞。由緒ある神社の宮司である当主の弧門は清霞の幼なじみでもあり、二人を歓迎する。新婚旅行を兼ねて楽しいだけの旅にしたかった清霞の思いとは裏腹に、初日から美世は金髪碧眼の端麗な男性に声をかけられる。ユージンと名乗る彼は執拗に美世を誘い再会をほのめかす。さらに薄刃の力に目を付けた宮小路家の男達に美世は狙われて…。ここからは、稀なるおしどり夫婦の物語。いざ、歴史と曰くと怪異に満ちた旧都へ―。

顎木あくみ著 KADOKAWA 726円(税込)

ソードアート・オンラインプログレッシブ009

第七層フロアボス戦を経て、“夜の民”―吸血鬼の眷属へと変貌してしまったキリト。強大な力とともに、“日光”という致命的な弱点を与えられたキリトは、アスナ、キズメルとともにエルフ戦争のキーアイテム、“五つの秘鍵”を奪ったフォールン・エルフの追跡へと赴く。しかし、キリトたちが辿り着いた先は意外にも、かつて攻略した第四層だった。「一つ、頼まれてくれないか」先代ビャクダン騎士団長ラーヴィクの依頼をきっかけに、一行はエルフたちの過去の因縁にまつわる、予想だにしない事態へと巻き込まれていく。もはや彼らはただのAIではない―!

川原礫著 KADOKAWA 748円(税込)

地雷グリコ

頬白(ほおじろ)高校に通う射守矢真兎(いもりや・まと)は勝負事に強い女子高生。文化祭の屋上使用権を賭けて、罠の仕掛けられた階段を上ったり(「地雷グリコ」)、かるた部の窮地を救うため、百人一首の札を用いる神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。風変わりなゲームに巻き込まれ続ける彼女の運命と勝負の行方は--? ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇!

青崎有吾著 KADOKAWA 1,925円(税込)

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編12.5

大きな衝撃と共に『学年末特別試験』は終了。だが―「私も含めて、何よりも気になっていることを解消したいと思う」「綾小路が、わざと退学者を出してるってことか?」「俺はあの勝負に納得なんてしてねえ」「私の責任です。私はこれから、このクラスでリーダーを続けていく自信が―」「私は絶対にAクラスにしてみせる。どんな方法を使ってもね」「私たちが残された時間で逆転できる可能性は―」各クラスは新たな火種を抱えたまま2年生最後の春休みを迎えることになり―!「久しぶりだな清隆。元気そうで何よりだ、学校生活は順調か?」「春休みが終わるまでには必ず。それじゃあ、今日はこれで失礼します」

衣笠彰梧著 KADOKAWA 748円(税込)

涼宮ハルヒの劇場

「勇者ハルヒよ」気づけば王宮にいた俺たちは王様から邪悪な魔王を倒すよう依頼され―って、ちょっと待て、この『世界』は何なんだ?わけが解らないまま朝比奈さんの魔法が炸裂して任務達成かと思いきや、長門の「ミッションインコンプリート」の呟きとともに宇宙空間へ飛んだかと思うと舞台は西部劇、果ては神話世界へ―。これはいったい誰の仕業だ。そしてハルヒ、今度のお前は何を想っているんだ?奇想天外の第13巻!

谷川流著 KADOKAWA 770円(税込)

准教授・高槻彰良の推察 11

高槻ゼミの一大イベント、それはゼミ合宿。9月の初め、尚哉は仲間たちと西湖に赴く。先輩方の中間発表、BBQに花火と様々なイベントをこなし、高槻の発案で、尚哉たちは青木ヶ原樹海へ行くことに。そこには意外なあの人がいて…!?ほか、派手めな女子大生からの「ドッペルゲンガーが現れる」という相談や、高槻の因縁の場所を訪れる決意をした尚哉など盛りだくさん。隣り合わせの青春と異界を描く民俗学ミステリ第11弾!

澤村御影著 KADOKAWA 792円(税込)

傷痕のメッセージ

「自分が死んだら、すぐに遺体を解剖して欲しい―」そんな遺言を託して亡くなった父。その胃壁からは、謎の暗号が見つかった。医師である娘の千早は、父が28年前、連続殺人事件の犯人を追うために警察を辞めたことを知り、病理医の友人・紫織と暗号を読み解こうとする。そんな中、父が亡くなった日に28年前の事件と似通った殺人事件が発生。絡み合う謎を2人の女性医師コンビが解き明かす、医療×警察ミステリの新地平!

知念実希人著 KADOKAWA 946円(税込)

仮面

読字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、作家・評論家として活躍する三条公彦。知的で爽やかなイメージだが、決して他人には立ち入らせない領域があり、その私生活と過去は謎に包まれていた。一方、女性上司とともに行方不明者を捜査する宮下刑事は、おりしも白骨死体で発見された別の女性との不審な繋がりに気づく。はたして、三条は二つの事件に関わっているのか。真相を追う二人にも危機が迫る。

伊岡瞬著 KADOKAWA 1,056円(税込)