よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続

江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。話はけっして外には漏らさない。聞き手を務める小旦那の富次郎は、従妹であるおちかのお産に備え、百物語をしばらく休むことに決めた。休止前最後に語り手となったのは、不可思議な様子の夫婦。語られたのは、かつて村を喰い尽くした“ひとでなし”という化け物の話だった。どこから読んでも面白い!宮部みゆき流の江戸怪談。

宮部みゆき著 KADOKAWA 1,056円(税込)

黒牢城

信長に叛逆した荒木村重と囚われの黒田官兵衛。謎解きと劇的人間ドラマ。本能寺の変より約三年前。信長に叛逆し籠城した荒木村重は城内で発生する怪事件に悩まされる。人質の不審死、旅僧の殺害、裏切り者の影――。村重は幽閉した織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう命じるが――。

第12回 山田風太郎賞受賞
第166回 直木賞受賞

米澤穂信著 KADOKAWA 1,056円(税込)

告白撃

三十歳を目前に婚約した千鶴は、自分への恋心を隠し続ける親友の響貴に告白させるため、秘密の計画を立てていた。願いはひとつ。彼が想いを引きずらず、前に進めるようになること。大人のやることとは到底思えないアイデアに呆れつつも、学生時代からの共通の友人・果凛が協力してくれることになったが、“告白大作戦”は予想外の展開を見せ―。ものわかりのいい私たちを揺さぶる、こじれまくった恋と友情!!大人げない大人たちの青春“再始動”小説!

住野よる著 KADOKAWA 1,650円(税込)

チョウセンアサガオの咲く夏

米崎地検の検事・佐方貞人の事務官を務める増田陽二。高校時代の柔道部の恩師の告別式で、旧友の伊達と再会した増田は、マネージャーだった木戸と3人でその夜旧交を温める。増田にとって、伊達は柔道をやめずに済んだ恩人であり、ヒーローだった。だが、大阪で警察官になったという伊達には、ある秘密があった…(「ヒーロー」)。「佐方貞人」シリーズスピンオフ作品をはじめ多ジャンル作を集めた、著者初のオムニバス短編集。

柚月裕子著 KADOKAWA 748円(税込)

わたしの幸せな結婚 八

大学に通う清霞は、学業の合間に対異特務小隊の任務を請け負っている。その優秀さから五道隊長と光明院副隊長にしつこく隊に勧誘され辟易していた。そんな中、伝説の異形・土蜘蛛が現れて―軍人としての清霞の原点が明らかに(「霖雨がやむとき」)。夫婦となった美世と清霞は、葉月の勧めで休養のため久堂家本邸に泊まることに。激動の日々を乗りこえたふたりにようやく甘く優しい時間が訪れる(「愛の証」)。「わたしの幸せな結婚」はじまりの物語とこれからを描く、珠玉の短編集。

顎木あくみ著 KADOKAWA 704円(税込)

ビブリア古書堂の事件手帖 Ⅳ扉子たちと継がれる道

三つの時代をまたぎ紐解く鎌倉文庫の謎。まだ梅雨の始まらない五月の終わりの鎌倉駅。よく似た顔立ちだが世代の異なる三人の女性が一堂に会した。戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。千冊あったといわれる貸出本も発見されたのはわずか数冊。では残りはどこへ―夏目漱石の初版本も含まれているというその行方を捜す依頼は、昭和から始まり、平成、令和のビブリア古書堂の娘たちに受け継がれていく。十七歳の「本の虫」三者三様の古書に纏わる物語と、時を超えて紐解かれる人の想い。

三上延著 KADOKAWA 803円(税込)

刑事の枷

「忠告だ。影山には近づくな」川崎中央署の若手刑事・村上翼は、管内で起きた人質事件をきっかけにベテラン刑事・影山康平に目をつけられ、強引に連れ回されるようになる。署内の誰もが“裏切り者”と敬遠する影山が、実は10年前に起きた未解決の殺人事件を独自に捜査し続けていると知り、村上も事件解明へと乗り出す。しかしその矢先、新たな殺人事件が発生。村上は2つの事件の繋がりに気づくのだが…。圧巻の警察小説!

堂場瞬一著 KADOKAWA 924円(税込)

人間標本

蝶の目に映る世界を欲した私は、ある日天啓を受ける。あの美しい少年たちは蝶なのだ。その輝きは標本になっても色あせることはない。五体目の標本が完成した時には大きな達成感を得たが、再び飢餓感が膨れ上がる。今こそ最高傑作を完成させるべきだ。果たしてそれは誰の標本か。―幼い時からその成長を目に焼き付けてきた息子の姿もまた、蝶として私の目に映ったのだった。イヤミスの女王、さらなる覚醒。デビュー15周年記念書下ろし作品。

湊かなえ著 KADOKAWA 1,870円(税込)

となりのナースエイド

新人ナースエイドの桜庭澪は、星嶺大学医学部附属病院の統合外科病棟に配属された。技術至上主義の天才外科医・竜崎大河と時にぶつかりながら、医療行為が許されない立場で患者に寄り添い、癒していく。澪がナースエイドを志したのは、半年前に起きた凄惨な事件がきっかけだった。ある日、澪の身辺に怪しい影が差し事件がまだ終わっていなかったことを知る--。どんでん返しの連続に息を呑む、ノンストップ医療サスペンス!

知念実希人著 KADOKAWA 880円(税込)

探偵はもう、死んでいる。10

「約束は守る。大事なものはなに一つ奪わせない」辛くもスカーレットによる《吸血鬼の反乱》を止めた君塚たち。だがそれと並行して《怪盗》アルセーヌの脅威は確実に進行し、《暗殺者》加瀬風靡を中心としてあらゆる正義勢力が《怪盗》を追い詰めていくのだが--

二語十著 KADOKAWA 748円(税込)