暴虎の牙 上下

「極道がなんぼのもんじゃ!」博徒たちの間に戦後の闇が残る昭和57年の広島呉原―。愚連隊「呉寅会」を束ねる沖虎彦は、ヤクザも恐れぬ圧倒的な暴力とカリスマ性で勢力を拡大していた。広島北署二課暴力団係の刑事・大上章吾は、その情報網から、呉寅会と呉原最大の暴力団・五十子会との抗争の臭いを嗅ぎ取る。賭場荒らし、シャブ強奪…酷薄な父からの幼少期のトラウマに苦しみ暴走を続ける沖を、大上は止められるのか?

柚月裕子著 KADOKAWA 上748円(税込)
柚月裕子著 新潮社 下792円(税込)