赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。

七人の小人と暮らす白雪姫。鏡が映し出すものとは?ブレーメンに行きたいロバ・犬・猫。ハーメルンで遭遇した事件とは?子豚が建てた三つの家。その中で起きたこととは?みんなが知ってる童話の世界で今度は誰が殺された?赤ずきん、再び推理の旅に出る。

青柳碧人著 双葉社 1,540円(税込)

幸福とはなんぞや

すべて成るようにしか成らん。不愉快なことや怒髪天をつくようなことがあってこそ、人生は面白い。死ぬことも怖くないし、貧乏も怖くないし、どん底をくぐり抜けるということはありがたいことだった。生きるとは、老いるとは、死とは、幸福とは……。読めば力が湧く、愛子センセイのメッセージ。

佐藤愛子著 中央公論新社 1,100円(税込)

瓢箪から人生

振り返ってみればなんと幸運な出会いであったか。「これだけはどうしても書いておきたかった」思いもよらぬ人生の悲喜交々と俳句の日々を綴ったエッセイ集。

夏井いつき著 小学館 1,485円(税込)

勘定侍柳生真剣勝負 六 欺瞞

一夜が居候する駿河屋に淡海屋七右衛門から焼き物が届いた。大坂一の商人が出した謎かけを受けて立った総衛門は、早速焼き物を手に老中・堀田加賀守の屋敷へ。その頃一夜は伊賀忍の素我部を呼び出し、柳生家を危うくする計略を耳打ちしていた。素我部からの知らせを聞き、一夜に激怒する柳生藩主の宗矩。三代将軍家光が寵愛する柳生左門を巡り、敵味方の奇策が飛び交う中、一夜は秘密裏に旅支度を備える。そして上方では、信濃屋の長女・永和が一夜を心配するあまり、住み込みで手伝っていた淡海屋を飛び出そうと七右衛門と押し問答に…。大車輪の第六弾!

上田秀人著 小学館 770円(税込)

楽園の烏

新宿の片隅でたばこ屋を営む青年・安原はじめ。7年前に失踪した父から「山」を相続した途端、「山を売ってほしい」という依頼が次々と舞い込み始める。そこへ現れたのは、“幽霊”を名乗る美しい女。山の秘密を知るという美女に導かれ、はじめはその山の“中”へと案内される。その場所こそは、山内と呼ばれる異界。人の形に変じることのできる八咫烏の一族が統治する世界だった――猿との大戦(『弥栄の烏』)より20年の時を経て、物語は現代の風景から始まる。舞台は次第に「山内」へと移り、動乱の時代を生き抜いた八咫烏たちの今、そして新たなる世代の台頭が描かれる。 第1部以上のスケールで展開される、傑作異世界ファンタジー。

阿部智里著 文藝春秋 803円(税込)

リコリス・リコイル Ordinary days

オリジナルTVアニメ『リコリス・リコイル』を原案アサウラがノベライズ!喫茶リコリコの日常的な非日常――。甘い和のスイーツとほろ苦い珈琲、そして妙な客とおかしな店員が織り成す誰もがお店に行きたくなる……アニメでは描き切れなかった彼女たちの日常を、アサウラ自らがスピンオフ!

アサウラ著 KADOKAWA 737円(税込)

沈黙のパレード

静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。逮捕されたのは、23年前の少女殺害事件で草薙が逮捕し、無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。町のパレード当日、その男が殺された―容疑者は、女性を愛した普通の人々。彼らの“沈黙”に、天才物理学者・湯川が挑む!

東野圭吾著 文藝春秋 891円(税込)

転生したらスライムだった件 20

暴走と覚醒の最終章。ミカエルを制したリムルであったが、各地では今もなお激戦が続いていた。ミリム陣営と蟲型魔人(インセクター)の戦いもまた、両陣営入り乱れた混戦となっていた。しかし理不尽なほどの力を持つミリムが本気モードに移行し、勝敗の行方は決まったかのように思われたそのとき、戦場に氷雪の美女が現れる。

伏瀬著 マイクロマガジン社 1,100円(税込)

烏の緑羽

「なぜ、私の配下になった?」生まれながらに山内を守ることを宿命づけられた皇子。葛藤と成長、彼らのその先には――

阿部智里著 文藝春秋 1,760円(税込)