ようこそ実力至上主義の教室へ 3年生編1

2年最後の「学年末特別試験」を経て、3年生をAクラスで迎えるにいたった堀北たち元1年Dクラス。だが最大の立役者・綾小路清隆がクラス移籍をしてしまう。堀北クラスの生徒たちは混乱と混沌の感情に陥いるが―たった一つの残酷な事実がそこには存在していた。堀北たち3年Aクラスは、『綾小路清隆』に勝利せねば、Aクラスで卒業できない。成長を見せる龍園とBクラス、綾小路のCクラスと一之瀬のDクラスに新たな繋がりが生じる中、3年最初の特別試験『全体、少数戦学力総合テスト』が発表される!Aクラスで卒業できるのはたった1クラス。頂点に立つのはどのクラスなのか!待望の『3年生編』スタート!

衣笠彰悟著 KADOKAWA 748円(税込)

わたしの幸せな結婚 9

旧都にある久堂家の本家・宮小路家に挨拶へ行くことになった美世と清霞。由緒ある神社の宮司である当主の弧門は清霞の幼なじみでもあり、二人を歓迎する。新婚旅行を兼ねて楽しいだけの旅にしたかった清霞の思いとは裏腹に、初日から美世は金髪碧眼の端麗な男性に声をかけられる。ユージンと名乗る彼は執拗に美世を誘い再会をほのめかす。さらに薄刃の力に目を付けた宮小路家の男達に美世は狙われて…。ここからは、稀なるおしどり夫婦の物語。いざ、歴史と曰くと怪異に満ちた旧都へ―。

顎木あくみ著 KADOKAWA 726円(税込)

少年と犬

家族のために犯罪に手を染めた男。拾った犬は男の守り神になった―男と犬。仲間割れを起こした窃盗団の男は、守り神の犬を連れて故国を目指す―泥棒と犬。壊れかけた夫婦は、その犬をそれぞれ別の名前で呼んでいた―夫婦と犬。体を売って男に貢ぐ女。どん底の人生で女に温もりを与えたのは犬だった―娼婦と犬。老猟師の死期を知っていたかのように、その犬はやってきた―老人と犬。震災のショックで心を閉ざした少年は、その犬を見て微笑んだ―少年と犬。犬を愛する人に贈る感涙作。

英雄の悲鳴 ラストライン 7

立川中央署から本庁捜査一課に復帰した岩倉。愛弟子とも言うべき伊東彩香とのコンビも復活した。そんな岩倉の前に難事件が立ちはだかる。町田市の公園で若い男性の遺体が発見された。めぼしい遺留品はなく目撃者もなし。岩倉たちの懸命の捜査で遺体の身元は明らかになるが、やがてその男にストーカー疑惑が持ち上がる―。

堂場瞬一著 文藝春秋 946円(税込)

ソードアート・オンラインプログレッシブ009

第七層フロアボス戦を経て、“夜の民”―吸血鬼の眷属へと変貌してしまったキリト。強大な力とともに、“日光”という致命的な弱点を与えられたキリトは、アスナ、キズメルとともにエルフ戦争のキーアイテム、“五つの秘鍵”を奪ったフォールン・エルフの追跡へと赴く。しかし、キリトたちが辿り着いた先は意外にも、かつて攻略した第四層だった。「一つ、頼まれてくれないか」先代ビャクダン騎士団長ラーヴィクの依頼をきっかけに、一行はエルフたちの過去の因縁にまつわる、予想だにしない事態へと巻き込まれていく。もはや彼らはただのAIではない―!

川原礫著 KADOKAWA 748円(税込)

教誨

吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は我が子も含む女児二人を殺めたとされた。事件当時、「毒親」と散々に報じられた響子と、香純の記憶は、重なり合わない。香純は、響子の教誨師だった下間将人住職の力添えを受け、遺骨を三原家の墓におさめてもらうために、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した言葉「約束は守ったよ、褒めて」が気になっていた―。女性死刑囚の心の裡に迫る、長編犯罪小説!

柚月裕子著 小学館 891円(税込)

信貴山忠義 北近江合戦心得 5

上杉謙信と雌雄を決すべく織田諸将が北陸に集う中、すでに狙いを毛利の中国地方に定める秀吉。弟の秀長を通じ藤堂高虎を播磨に派遣する一方、与一郎が帯びた密命は、於市への無謀な求婚の仲介だった。気乗りしない任務に加え、逆恨みされている侍女の暗躍、於弦の子の処遇―馬鹿正直な与一郎の気苦労は絶えない。やがて、摂津で松永久秀が二度目の謀反を起こす。堅固な信貴山城を落とすため、与一郎組が配置されたのは三百人で急勾配の斜面を攻める搦め手の別働隊。成り行きから思わぬ好機を掴んだ与一郎、大役を果たせるか!?人気戦国出世物語第五弾!

井原忠政著 小学館 737円(税込)

宙ごはん

宙は小学校に上がるのを機に、育ての母・風海(ママ)のもとを離れ、産みの母・花野(お母さん)と暮らし始める。家事をせず、イラストレーターの仕事を最優先にする花野との生活を支えてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯と家政婦の田本だった。花野への不満を募らせて家を飛び出した宙に、佐伯はパンケーキを作ってくれた。その日から、宙は佐伯から料理を教わり、レシピをノートに書き続けていく―。2023年本屋大賞にノミネートされた話題作。文庫版には、書き下ろしを含む2本の掌編を収録する。

町田そのこ著 小学館 946円(税込)

野火、奔る

評判の小間物問屋『遠野屋』の看板商品の原料・紅餅を積んだ船が消息を絶ち、遠野屋の奉公人にも不審な手が忍び寄る。遠野屋主の清之介は最大の窮地に、最も頼りたくない相手、北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎に頭を下げる。遠野屋の危機と、信次郎たちが追う殺しの線が繋がったとき、衝撃の真相が露わに―。一二一万部突破の人気シリーズ、待望の第十二弾!

あさのあつこ著 光文社 880円(税込)

鑑定人氏家京太郎

民間の科学捜査鑑定所で所長を務める氏家京太郎。彼のもとに舞い込んだのは、世間を騒がす連続殺人事件の鑑定依頼だった。女子大生三人が殺害され子宮を抜き取られるという猟奇的な事件だが、容疑者の那智は二人への殺人は認め、もう一人への犯行は否認している。那智が三人を殺害したとする検察の鑑定結果に違和感を抱く氏家は再鑑定を試みる。しかし、何者かの妨害が相次いで起きて―。驚愕の結末が待ち受ける、圧巻の鑑定サスペンス!

中山七里著 双葉社 803円(税込)