隠し絵

 風烈廻り与力・青柳剣一郎 56

「馬と猪に目を向けるように」青柳剣一郎は、見知らぬ男から錦絵を託された。そこには黄金の茶釜を囲む羽織姿の竜、頬被りをした猿など十二支の動物が描かれていた。直後、なぜか男は姿を晦ましてしまう。同じ頃、二人の町人が同様の手口で殺された。剣一郎が彼らの名に馬と猪の字があるのに気づくと―男は何者か?絵に隠された真意とは?謎に迫る中、新たな殺しが!

小杉健治著 祥伝社 792円(税込)